ペットのくすりやさん
Home
Menu
商品カテゴリー
カート
商品検索

Home

新着情報

カート

商品一覧

商品カテゴリー

コラム一覧

お問合せ

サイトマップ

現在のカートの中

商品数:0点

合計:0円

商品カテゴリー

★お買い得商品★(0)

サプリメント(4)

その他(薬以外)(0)

脳・神経系の病気(3)

目の病気(6)

耳の病気(3)

鼻の病気(2)

口・歯の病気(5)

呼吸器の病気(5)

心臓の病気(17)

足・爪の病気(2)

皮膚の病気(23)

消化器・内臓の病気(6)

泌尿器・生殖器の病気(12)

痛み・関節・骨の病気(12)

感染症(19)

血液系の病気(3)

がん・腫瘍(8)

アレルギー(9)

その他の病気(10)

甲状腺の病気(8)

副腎の病気(4)

商品検索 キーワード

  • 2013年06月04日

  • ネコとチョコレート


  • コラム出典: PetWave
    http://www.petwave.com/Cats/Basics/Chocolate.aspx


    はじめに

    チョコレートとあなたのネコとの関係におけるガイドです:
    チョコレートとココアは過剰に摂取した場合、動物にとって有害となります。チョコレートの中でも最も危険なのが、通常のミルクチョコレートの7-10倍のテオブロミンを含む、甘味を加えていない製菓用の純粋なチョコレートです。

    チョコレートとコンパニオン・アニマル

    チョコレートとココアは、南米原産の植物であるカカオの豆から産生されています。チョコレートとココアには、2種類の有毒なメチルキサンチン刺激物質であるテオブロミンとカフェインが含まれているため、家庭内で飼育されている動物が過剰に摂取した場合には命に関わる状態に陥ることがあります。特にイヌはテオブロミンに対する感受性が高く、ネコはどちらかと言えばカフェインに対する感受性がやや高いとされています。

    甘味量が加えられていない製菓用のチョコレートは濃縮度が高いため、コンパニオン・アニマルであるイヌやネコに対して最も危険性が高くなります。通常のミルクチョコレートに含まれるテオブロミンは1オンスにつき44-60mgですが、製菓用チョコレートはしばしば1オンスに400mg以上のテオブロミンが含まれています。テオブロミンを含む食品として報告されているものには以下のものがあります:

    食品: 濃縮度(mgのテオブロミン/1オンス):
    カカオ豆 300-500
    カカオパウダー 400-737
    甘味料が加えられていない製菓用チョコレート 390-450
    ダーク・セミスイートチョコレート 135
    ミルクチョコレート 44-60
    ホワイトチョコレート 0.25
    カカオ豆のさや 150-255
    カカオ豆の殻 56-900

    イヌにはいくつかの理由によって、ネコよりもチョコレートを食べることによる中毒症状に陥りやすい傾向があります。まずイヌは特にチョコレートの味を好むようです。また、ごみ箱の中に入り込んだり、“カウンターサーフィング(食卓の上で食べ物を探し回る)”をする傾向があるほか、ショッピングバックやリュックサック、戸棚やハンドバックの中を、おいしいものを探して引っかきまわして捜す傾向がありますが、このおいしいものにチョコレートも含まれています。
    また、イヌはどちらかといえば選り好みをせずに食べ物を食べるため、袋詰めされているチョコレートやキャンディ、またはチョコレートクッキー1皿を簡単にあっという間に全部食べてしまうことができます。

    一方のネコはイヌと異なり、食べるものに対して慎重になる傾向がみられます。さらに中毒学の研究によって、イヌはほかのコンパニオン・アニマルとして飼育される動物と比較して、特にテオブロミンに対する感受性が高いことが証明されています。イヌの体がテオブロミンを代謝する速度は非常に遅いため、結果としてテオブロミンが血中に非常に長い時間存在することになります。この点はネコに対してもいくらかは当てはまるかもしれません。
    しかしネコはチョコレートに対してさほど興味を示さないことから、ネコとチョコレートの毒性に関する文献は出版されていません。ペット(特にイヌ)はガーデニングなどの根おおいや敷きわらとして使用されているカカオ豆のさやを食べることによっても、幸いなことに命に関わるような重篤な症状には陥りませんが、中毒症状を引き起こすことがあります。

    チョコレートのペットに対する影響

    テオブロミンとカフェインの両方には、中枢神経と心筋を刺激する作用があります。これらの物質には気管支平滑筋をはじめとした平滑筋を弛緩させる作用があり、腎臓における尿の産生と排泄を促進します。そのため例え少量であっても、チョコレートはイヌやネコに好ましくない反応を引き起こす可能性があります。
    チョコレート中毒の症状のほとんどが急性のものであり、発症する症状には以下に挙げるものが含まれます。

    ・興奮性
    ・活動過多
    ・落ち着きのなさ
    ・神経系刺激
    ・心拍数の増加(頻脈)
    ・不規則な心拍(不整脈、心室性期外収縮)
    ・呼吸が早くなる(急速呼吸)
    ・口を開けて呼吸をする(あえぐ、息切れする)
    ・呼吸困難
    ・虚弱
    ・嘔吐
    ・下痢
    ・頻尿
    ・尿漏れ(尿失禁)
    ・皮膚や粘膜が青白くなる(チアノーゼ)
    ・振戦
    ・けいれん
    ・筋硬直
    ・協調性の欠如(運動失調症)
    ・方向感覚の喪失
    ・昏睡
    ・突然死

    チョコレート中毒の症状は、動物がチョコレートを摂取しても数時間以内には現れないことがあります。しかし通常は摂取後4-5時間以内に症状が発現し、12時間から36時間継続するのが一般的です。体重1kgにつき200-500mgのテオブロミン摂取がイヌにとっての致死量とされており、ネコにおいては体重1kgにつき200mgほどが致死量であると考えられています。
    チョコレート中毒の症状は進行が早く、チョコレートを摂取してから数日で呼吸器や心臓の障害によって死に至ることもあります。

    機会があれば、イヌのほとんど、そしてネコの一部が、チョコレートを見つけたら食べられるだけ食べてしまうでしょう。そのためキャンディ、ケーキ、クッキー、ココアパウダー、そしてチョコレート飲料を含めたチョコレートを含むすべての食べ物はペットの近づくことのできない場所に保管する必要があります。特に人々がキャンディや焼き菓子などを送ることの多い休日、そして誕生日、イースター、ハロウィーンなどの祝日において重要です。

    もしペットがチョコレートやカカオを含んだ食品を食べてしまったり、食べてしまった疑いがある場合にはすぐに獣医師の診断を受ける必要があります。発現している症状や、チョコレートを摂取する機会があったどうかかという問診によって予測診断されることがほとんどですが、血液検査は異常に上昇したテオブロミン値を計測することできます。治療の目的は基本的な生命維持と症状の安定、テオブロミンの吸収の阻害と排泄の促進、そしてけいれんや呼吸困難、心機能の異常などがみられる動物に適切な補助療法が中心となります。
    チョコレートの摂取から間もない場合、獣医師は嘔吐を誘発することによって胃の内容物を空にすることができます。鎮静剤や人工呼吸器は、呼吸を安定させることができるでしょう。活性炭はチョコレートと結合し、テオブロミンが体内に吸収されることを妨げ、排出を促進します。静脈注射剤がテオブロミンの尿中への排泄を早めるために使用されることもあります。薬によって心機能や呼吸器の活動の制御することもできます。

    しかし、獣医師によって早急な処置を受けた場合でも、完全に回復するには数日間かかることがあり、また残念ながらすべての動物が命をとりとめるというわけではないのが現状です。