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  • 2017年03月16日

  • ネコのアライグマ回虫症


  • コラム出典:Raccoon Disease in Cats
    http://www.petmd.com/cat/conditions/parasitic/c_ct_baylisascariasis


    ベイリスアスカリス症(バイリスアスカリスの表記もあり)
    アライグマ回虫の幼虫は、人間を含む動物集団の大半において見られ、人畜共通感染症、すなわち、感染した動物からほかの動物や人間にもうつる感染症です。アライグマの集団で高い罹患率が見られることから、「アライグマ病」としてよく知られているベイリスアスカリス症は、アライグマの糞と接触することで感染するほか、この寄生虫に感染した動物の組織を摂取することによって罹患するケースもあります。この寄生虫はふつう、回虫と見られています。感染しても健康を害することがないという理由で、アライグマはこの寄生虫の最適のキャリアであり、撒き散らしの宿主として理想的です。一般的に、アライグマ回虫は糞便物質によって環境に広まっていきます。糞便との接触、また感染したアライグマが使用した土との接触がある場合は全身感染症につながる可能性があるため、アライグマの多い地域ではこれらに注意し、避けるようにすることが肝心です。

    ほかに、鳥類、ウサギ、げっ歯類も寄生虫媒介となるキャリアです。この幼虫は脳内に侵入して神経系に影響を与えるため、小動物は弱体化した状態となり、捕獲されやすくなります。捕食動物(例えば、ネコ)は、この感染した動物の細胞組織を摂取することで幼虫に感染し、ほかの動物に広めていく経路のひとつになります。

    この病気はアメリカ中で発生しており、動物園や農場で大発生したという報告があります。しかし、動物が大集団で一緒に飼われている所であればどこでも、大発生が起こる可能性があります。

    成ネコにおいては処置によって治癒することが多々あります。しかし仔ネコの場合は、ほとんど常に命にかかわる事態となります。また、この寄生虫は時として脳や神経系に達することがあり、狂犬病と誤診されることもあります。もし狂犬病が疑われる場合は、獣医に相談して、アライグマ回虫の検査をするのも望ましいとされています。


    症状と種類
    ネコでは、二種類のベイリスアスカリス症、すなわち腸内感染と内臓疾患が報告されています。回虫による病気は、その卵を摂取することに起因します。卵は腸に移り、そこでさらに成長し、最終的に内臓(腹腔を占めている臓器)、神経系、眼へと移行していきます。これらの感染は幼虫移行症と言われ、それぞれ、臓器幼虫移行症(VLM)、神経幼虫移行症(NLM)、眼幼虫移行症(OLM)と呼ばれています。

    成ネコの場合では、幼虫がいちばんよく見つかるのは腸内ですが、仔ネコの場合は脳や脊髄(内臓疾患)です。外から見て分かるような早期症状は一切なく、時として神経系に達した寄生虫のせいで神経疾患(NLM)の兆候を示すことがあります。その兆候には、以下のものがあります。

    歩行不安定、協調運動障害、筋肉制御障害(運動失調)
    摂食・嚥下の困難(障害)(嚥下障害)
    無気力、過度に横たわる(横臥位)
    回転行動
    発作
    錯乱、注意力の欠如

    臓器への感染(VLM)では、疾患として肝臓と肺、あるいはどちらかに症状があらわれることがある一方、眼への感染(OLM)では、ネコが失明するまで症状があらわれないことがあります。


    原因
    もっともよくある感染経路は、感染したアライグマのいる場所を共有することです。ネコがこの病気に罹るのは、アライグマの糞との接触、アライグマの糞が分解または除去された後でも生存している可能性のあるアライグマ回虫の卵の摂取、回虫に感染した動物性組織の摂取(ウサギ、鳥類など)、またほかの感染動物との親密な接触、などが考えられます。ネコは排尿や排便の後にやたらと土を引っかく習性があるため、その爪のついた前足で回虫卵を拾い上げ、みずからグルーミング(毛づくろい)している間にその卵を摂取してしまうこともあります。


    診断
    かかりつけの獣医には、症状の背景となる経緯を含む、ネコの健康に関する詳しい病歴や、この病気を導いたかもしれない危険性のある出来事を伝える必要があります。獣医はその病歴を元に、感染している臓器の手がかりを得ることができます。寄生虫の感染経路を知ることは、適切な処置をする上でもっとも重要なことです。

    腸内に潜むアライグマ回虫は、ネコの糞を検査することで発見できますが、その幼虫は、狂犬病、犬ジステンパー、先天性の神経学的異常など、ほかの病気と関連して見つかることがあります。腸内に潜んでこの病気の元となる寄生虫は糞便塗布検査で検出できますが、幼虫は通常、目視(検眼鏡検査)や組織標本(サンプル)の臨床検査で発見できます。


    投薬治療法
    もしもネコの検査結果が陽性の場合、いくつかの投薬治療法があります。

    腸内の寄生虫:
    パモ酸ピランテル
    フェバンテル
    プラジカンテル
    イベルメクチン
    ミルベマイシンオキシム

    幼虫:
    コルチコステロイド
    アルベンダゾールの長期投与


    生活と管理
    最初の治療から二週間後は寄生虫用の糞便検査、またその1ヵ月月後は腸内の寄生虫検査のために、追加通院するのが望ましいでしょう。この感染症は人畜共通であり、人間やほかの動物にも感染します。特に子供の場合では、最悪の症状に苦しむ危険性が高くなります。偶然に回虫卵を摂取してしまうと、人間では重篤な疾患を引き起こす可能性があります。アライグマや感染したほか動物が使った砂場で遊んだり、回虫卵に感染した土や感染した糞便に触れたり(その糞便を除去する際、あるいはネコ用トイレを交換する際に)した結果、回虫卵を摂取してしまうことがあります。ネコが完全に正常な状態に戻り、糞便による回虫卵の散乱がないことを確信するまで、特別な注意を払うことが不可欠です。ネコ用トイレの交換や汚物を処理する際は、使い捨て手袋を着用し、さらにアライグマが多い地域に住む場合は、手や爪を清潔に保つことも優先事項のひとつです。

    ネコが回虫と接触する可能性のある場所をよく観察・監視し、自分のペットへの感染の危険性について、隣人にも注意してもらうといいでしょう。


    予防
    もっとも大切な予防策は、ペットをアライグマのいる地域から遠ざけ、感染した動物の組織を摂取させないようにすることです。また、家族とペットをこの寄生虫から守るため、砂箱に覆いをかけたり、アライグマの糞便や動物の死骸に注意しつつ近辺をチェックし、またネコや仔ネコから寄生虫が駆除されていることを確かめることが重要です。