×
ポイント!
使用する前には発症原因の特定を忘れずに。自己判断による使用はしないでね。
イヌの外耳炎治療用点耳薬。優れた殺菌作用を持つ2つの成分が、外耳炎を発症させる微生物の繁殖を効果的に抑えて症状を改善します。
バイトリル・オティック (15mL)
Baytril Otic (15mL)
販売価格(税込): 3930 円
オリジナル商品名 :
製薬会社名 バイエル・オーストラリア
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
外耳炎
商品紹介 :
バイトリル・オティックは、イヌの外耳炎の治療に優れた効果を持つ点耳薬です。発症率が高く、再発を繰り返す傾向のある外耳炎に対する初の外用薬として、アメリカのFDA(食品医薬品局)で認可されました。
人間と同様、イヌの耳は外耳、中耳、そして内耳と呼ばれる部位から成っています。これらのうち耳介から鼓膜までの間が外耳で、この部分に引き起こされる炎症が外耳炎です。発症すると炎症による外耳道の赤みや腫れ、かゆみ、耳垢、悪臭などが現れるようになり、またイヌが脚で耳をしきりに掻いたり、頭を振ったりする様子が見られるようになります。原因にはミミヒゼンダニの寄生、アレルギー、細菌や真菌の異常繁殖などがあり、それぞれの原因に合った治療方法が必要となっています。
バイトリル・オティックは、世界で初めて動物用抗生物質として開発された抗生物質のエンロフロキサシンと、真菌、細菌のどちらに対しても殺菌作用があるとされるスルファジアジン銀を有効成分とする抗菌薬です。外耳道の炎症部へ速やかに浸透し、原因となっている細菌や真菌の繁殖を抑え、外耳炎の諸症状を改善します。また、ステロイド成分を使用していないことから、ステロイド剤の長期的使用において懸念されている副作用の心配がないのも利点です。
使用方法 :
使用前に容器をよく振ります。
イヌの頭を傾けて適切な量を耳の病変部、および外耳道に投薬します。
※使用目安量として
・体重16kg未満のイヌ 1回5-10滴
・体重16kg以上のイヌ 1回10-15滴
1日2回使用し、使用期間は14日間までとします。
投薬した後に耳をやさしくマッサージして成分が外耳道全体に均一に行きわたるようにしてください。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- 動物用処方箋薬詳細
子供の手の届かないところで保管してください。
取扱説明書をよく読んでください。
動物に対する治療用途のみでご使用ください。
バイトリル® オティック
抗生物質の滴剤
イヌ用点耳薬
有効成分
バイトリル・オティック1mlあたりに含まれている成分:
エンロフロキサシン5mg(0.5% w/v)、スルファジアジン銀10mg(1.0% w/v)、ベンジルアルコール(防腐剤として)、セチル・ステアリル・アルコール(安定剤として)
これらの成分が中性の油/精製水エマルションに含まれています。
商品の詳細
エンロフロキサシン、4-フルオロキノロン、は多くのグラム陰性菌、グラム陽性菌に対して殺菌作用を持つ抗生物質です。フルオロキノロン系抗生物質には、遺伝子の代謝や遺伝子情報の伝達に必要不可欠な細菌細胞の核酸の酵素、DNAジャイレースの働きを不可逆的に阻害する作用があります。フルオロキノロンの阻害作用は細菌DNAの断片化と、それに伴う殺菌作用を生じることとなります。
スルファジアジン銀は幅広い微生物に対し抗菌作用を持つ成分です。グラム陽性菌やグラム陰性菌に対する抗菌作用に加え、抗真菌薬としての効力も併せ持っています。スルファジアジン銀の抗菌作用は病原性微生物のDNA複製過程と細胞膜の変質といった2つの異なる作用機序によるものとされています。
この2種類の抗菌成分を配合することによって、一般的にイヌの急性/慢性外耳炎の発症に関わっているとされる病原性微生物(細菌、イースト菌、カビ)に対する抗菌作用を発揮するのがバイトリル・オティックです。それぞれの有効成分が異なる抗菌作用を発揮することから、理論的には現在問題となっている耐性菌を発現させるリスクを最小限に抑えることができると考えられています。バイトリル・オティックにはステロイド成分は含まれていないものの、炎症部を鎮静する作用があり、またスルファジアジン銀には上皮再形成と炎症部の治癒の促進作用が認められています。有効成分は刺激性のないエマルションの形態で炎症部へと移行するため、外耳道の組織解離を引き起こすことはないとされています。
適応症
バイトリル・オティックは、エンロフロキサシンとスルファジアジン銀に感受性のある病原性細菌、あるいは真菌によるイヌの急性/慢性の外耳炎の治療に用いられています。(微生物のセクションを参照)
使用量と使用方法
使用における重要な注意
培養法と感受性の検査によって、ほかに適切な治療法がないとされる場合のみにペットの治療薬としてご使用ください。
■使用前に
治療を開始する前に、基本的な診断(身体検査、耳の洗浄、細胞検査、微生物培養検査、耳鏡検査)を受けることが推奨されています。場合によってはほかの検査(皮膚の剥離、アレルギー検査、内分泌機能分析、生検)が必要となることもあります。
外耳内の浸出液や耳垢は、診断や治療に好ましくない影響を与えることがあります。
浸出液/耳垢が認められる場合には、刺激性のない洗浄液による耳洗浄後に診断や治療を開始することが推奨されています。
■治療
使用前に容器をよく振ってください。
症状の見られる耳が床と並行になるようにイヌの頭を傾け、適切な量を耳の病変部と外耳道に投薬します。使用量の目安としては;
・体重<16kg 1投与につき5-10滴
・体重>16kg 1投与につき10-15滴
1日2回投与します。また使用期間は14日間までとします。
投薬後にイヌの耳をやさしくマッサージし、薬の成分が外耳道全体に均一に行きわたるようにします。
治療に必要な期間はそれぞれのイヌの症状によって異なるため、治療期間の再評価や治療開始後に再調整を行なうことが推奨されています。
慢性の外耳炎や症状の再発を繰り返すような場合には、外用薬による治療に加え、エンロフロキサシン(病原体の感受性に基づいた)の内服薬を同時に使用することが勧められています。
微生物学
臨床試験において、バイトリル・オティックには外耳炎に伴う症状を緩和させたり、培地で培養させた病原性微生物を除去する作用が認められています。バイトリル・オティックは以下に挙げる微生物に関連したイヌの外耳炎の治療に効果的であるとされています:
マラセチア菌、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌属、緑膿菌、エンテロバクター属、プロテウス・ミラビリス、エロモナス・ヒドロフィラ、肺炎桿菌、カンジタ・アルビカンス、エンテロコッカス属、大腸菌、コグラーセ陰性ブドウ球菌属。
またこれらの菌に対する効力よりは落ちますが、アスペルギルス属に対しても有効(36%)とされています。
バイトリル・オティックを浸出液や耳垢のない耳へ投与した場合、抗菌成分の炎症部における濃度が、内服による血漿中濃度、組織内における濃度をはるかに上回ることになるため、使用前には感受性を慎重に確認する必要があります。
動物における安全性
一般的な調査--安全性の試験として、外耳炎の症状のない24頭のイヌにバイトリル・オティックを推奨されている量と期間、そして、それをはるかに超過した量を適切な使用期間とされている3倍の期間の投与したところ、特に治療と関連した局所、あるいは全身における副作用は報告されませんでした。
経口による調査--不注意によってバイトリル・オティックを経口摂取した場合の調査として、外耳炎の症状のみられない6頭にバイトリル・オティックを舌の裏と、左側のほほの内側に最多で7滴投与する実験が1日2回、14日間の間継続して行なわれました。また同時に別の6頭にコントロールとして食塩水を与えました。バイトリル・オティックを経口で摂取したイヌ、食塩水を与えられたイヌの両方において、舌や左ほほの内側の粘膜に異常は認められませんでした。
重要な注意
鼓膜に穿孔のあるイヌへの、バイトリル・オティック使用における安全性は確認されていません。従ってバイトリル・オティックの投薬を開始する前に、鼓膜に損傷がないかどうかを確認する必要があります。治療中に聴覚や前庭性の障害が認められた場合には、バイトリル・オティックの使用を中断してください。
使用禁忌
キノロン系抗生物質やスルホンアミドに過敏症反応の見られるイヌには使用しないでください。
副作用
臨床試験中、113頭のうちの2頭(1.7%)のイヌにバイトリル・オティックの治療を原因とする反応が認められました。これら2頭のイヌに認められた症状は、バイトリル・オティックのいずれかの成分による耳の上皮における軽度の過敏症反応でした。
安全に使用するために
目に入った場合は刺激を与える可能性があります。目との接触を避けてください。使用後には手をよく洗ってください。
応急処置
毒性が見られた場合には、かかりつけの医師または毒情報センターに連絡してください。電話:オーストラリア131126
廃棄の仕方
空の容器は紙に包んでごみ箱に捨ててください。(日本では、自治体の条例に基づいて適切に処分してください。)
商品の形態
スポイトタイプの先端を持つ楕円形のフッ素化HDPEのプラスチックボトルにそれぞれ15mlまたは30mlが入っています。
保管
25℃以下で保管してください。(必要であれば、空調で調整してください)
30℃以上となっても短期間であれば、薬液の品質に変化はないとされていますが、空調でコントロールされた場所で保管することが勧められます。
APVMA認証番号51924/51473
バイトリル®はバイヤー・エイ・ジー(ドイツ、レヴァークーセン)の登録商品です。
アメリカ製造
バイヤー・ヘルスケア
Bayer Australia Ltd
ACN 000 138 714
875 Pacific Highway
Pymble NSW 2073