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ポイント!
目に見える効果の発現はゆっくりめ。途中であきらめて投薬をやめたりしないでね。
犬の僧帽弁閉鎖不全症、うっ血性心不全の治療薬。うっ滞している血液の量を減らすことによって心臓の負担を軽減し、また心臓のリモデリングを防いでその機能低下を抑制する、という2つの作用で症状を効果的に改善します。
バソトップ 1.25mg(28錠)
Vasotop - 1.25mg (28 Tablets)
販売価格(税込): 4170 円
オリジナル商品名 : バソトップ
製薬会社名 MSDアニマルヘルス
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
僧帽弁閉鎖不全症 うっ血性心不全
商品紹介 :
バソトップは、僧帽弁閉鎖不全症やうっ血性心不全など心不全の治療に用いられているアンジオテンシン(アンギオテンシン)変換酵素(ACE)阻害薬です。血液量の減少と血管拡張による血流の改善、そして心臓のリモデリングを抑制することによる心保護作用により、心不全の進行を遅らせる効果が認められています。
僧帽弁閉鎖不全症やうっ血性心不全は、心機能の低下に伴う血流の悪化と血液量の増加による症状の増悪を特徴とする心疾患です。心機能の低下に伴う血液循環の悪化によって循環血液量が増加し、心臓に過度の負担がかかるようになるほか、全身にうっ血状態が起こり浮腫や疲労、食欲減退や腹部膨満、呼吸困難、運動不耐性などの症状がみられるようになります。
循環血液量の増加を引き起こすのが、血圧や全身の血液量を調整しているレニン・アンジオテンシン(アンギオテンシン)・アルドステロン系(RAA系)で産生されるアンジオテンシンIIという生理活性物質です。腎臓から分泌されたレニンというホルモンが体内を循環中にACEの働きにより産生され、血管収縮や腎臓でのナトリウム貯留促進、そして副腎からアルドステロンというRAA系を活性するホルモンの分泌を促進することなどによって、血圧上昇や血液量の増加などの作用を引き起こします。
また最近では、このアンジオテンシンIIに心臓平滑筋における繊維細胞の増殖を促進するリモデリング作用があることが認められ、心肥大を誘発することによる筋収縮力の低下により、心不全の進行が早まることが解明されています。
アンジオテンシンIIの生体内での生成を阻害し、その作用を抑制するのがバソトップです。有効成分のラミプリルは即効性、持続性に優れた成分で、血漿中や血管上皮細胞内のACEの触媒作用を強力に阻害し、強力な血管拡張作用や血液量の減少作用を発揮して心臓の負担を軽減します。
また心臓組織内におけるアンジオテンシンIIの産生を阻害し、アンジオテンシンIIの心臓のリモデリング作用による心肥大の発症を抑制する作用によって、僧帽弁不全閉鎖症やうっ血性心不全の進行を効果的に遅らせる効果を発揮します。
使用方法 :
※下記はバソトップの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。
犬の体重1kgにつき0.125mgを1日1回投与します。
肺うっ血の状態によって、使用開始2週間後から1日の使用量を体重1kgにつきラミプリル0.25mgに増量することができます。投与回数は1日1回とし、投与方法は経口投与となります。
●バソトップの基本的な投与量
体重2.5kg以下の犬:1日1回バソトップ 0.625mgを1/2錠投与します。
体重2.6-5.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 0.625mgを1錠投与します。
体重6.0-10.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 1.25mgを1錠投与します。
体重11.0-20.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 2.5mgを1錠投与します。
体重21.0-40.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 5mgを1錠投与します。
体重41.0-50.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 1.25mgとバソトップ5mgを1錠ずつ組み合わせて投与します。
体重51.0-60.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 2.5mgとバソトップ5mgを1錠ずつ組み合わせて投与します。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- バソトップ®
1. 医薬品市販承認取得者、出荷管理責任者としての医薬品製造承認取者(市販販売承認取得者と異なる場合)の名称と所在地
医薬品市販承認取得者
Intervet UK Ltd
Walton Manor
Walton
Milton Keynes
MK7 7AJ
製薬会社
Intervet GesmbH
Siemensstr. 107
1210 Vienna
Austria
2. 動物用医薬品の商品名
バソトップ® 0.625mg錠
バソトップ® 1.25mg錠
バソトップ® 2.5mg錠
バソトップ® 5mg錠
3. 有効成分、およびほかの成分に関する表記
バソトップ 0.625mg錠: 楕円形をした錠剤の表面と裏面の中央に折れ線の入ったオレンジ色のフレーバー錠。1錠にラミプリル0.625mgと茶色の酸化第二鉄(E172)1.0mgが含まれています。
バソトップ 1.25mg錠: 楕円形をした錠剤の表面と裏面の中央に折れ線の入ったベージュ色のフレーバー錠。1錠にラミプリル1.25mgが含まれています。
バソトップ 2.5mg錠: 楕円形をした錠剤の表面と裏面の中央に折れ線の入った黄色のフレーバー錠。1錠にラミプリル2.5mgと黄色の酸化第二鉄(E172)0.5mgが含まれています。
バソトップ 5mg錠: 楕円形をした錠剤の表面と裏面の中央に折れ線の入った薄いピンク色のフレーバー錠。1錠にラミプリル5mgと赤色の酸化第二鉄(E172)0.25mgが含まれています。
4. 適応症
犬のうっ血性心不全(NYHA(ニューヨーク心臓協会)代償不全クラスIIからIVに相当)の治療薬です。バソトップは利尿剤や強心配糖体、ジゴキシン(ディゴキシン)、メチルジゴキシン(メチルディゴキシン)と併用することも可能です。
うっ血性心不全を発症している犬へのラミプリルの投与は、心機能を改善させ、関連する症状や予後を快方へ向かわせます。さらにラミプリルには、心筋梗塞後に引き起こされる一時的または再発性の心不全による死亡率を低下させる作用があることが認められています(人間、犬)。
5. 使用禁忌
血管狭窄症(例:大動脈弁狭窄症)や閉塞性肥大性心筋症の犬への使用は禁忌とされています。
利尿剤のような血液量を減少させる薬剤や、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬のような血管拡張剤は全身の血圧を低下させる原因となりうることがあり、これによって腎前性尿毒症(高尿素窒素血症)が引き起こされる可能性があります。そのためACE阻害薬を使用する場合には、使用の開始前および使用開始から7日後に腎機能の検査をする必要があります。ACE阻害薬や利尿剤を増量する際にも同様に腎機能の検査が必要です。腎機能の検査は、これらの薬剤による治療の期間中は定期的に行なうことが望ましいとされています。
妊娠中や授乳中の雌犬に使用した場合の安全性における研究はなされていません。
ACE阻害薬を妊娠中期および後期に使用したことによる胎児の催奇性が認められています。またアンジオテンシン変換酵素は新生児の腎臓の発達に非常に重要な酵素となるため、妊娠中、授乳中の動物には使用しないでください。
6. 副作用
まれに、ACE阻害薬での治療開始後や使用量の増量後に血圧の低下が起こることがあり、疲労、活動力の低下、運動失調などの症状があらわれることがあります。このような症状が認められた場合にはACE阻害薬の使用を中断し、容態が元の状態に戻った段階でそれまでの半分の量での治療を再開してください。高用量の利尿剤の使用は同様の血圧の低下をもたらすことから、ACE阻害薬での治療初期における利尿剤との併用療法は、血圧低下が見られた犬においては避けるべきであるとされています。
7. 適応対象となる品種
犬
8. 使用量、および使用方法
犬の体重1kgにつき0.125mgのラミプリルを1日1回投与します。
肺うっ血の状態により、使用開始2週間後から1日の使用量を体重1kgにつきラミプリル0.25mgに増量することができます。投与回数は1日1回とし、投与方法は経口投与となります。
バソトップの基本的な投与量
体重2.5kg以下の犬:1日1回バソトップ 0.625mgを1/2錠投与します。
体重2.6-5.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 0.625mgを1錠投与します。
体重6.0-10.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 1.25mgを1錠投与します。
体重11.0-20.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 2.5mgを1錠投与します。
体重21.0-40.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 5mgを1錠投与します。
体重41.0-50.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 1.25mgとバソトップ5mgを1錠ずつ組み合わせて投与します。
体重51.0-60.9kgまでの犬:1日1回バソトップ 2.5mgとバソトップ5mgを1錠ずつ組み合わせて投与します。
9. 的確に投与するためのポイント
適切な量を投与するために、通常量、または通常の倍の量の投与に関わらず、犬の体重を計測してからその使用量を決定して下さい。
10. 退薬期間
対象外
11. 保管に際しての注意事項
子供の目のつかない、手の届かない場所で保管してください。
動物用の治療薬としてのみご使用ください。
30℃以下の場所で保管してください。
乾燥した場所で外箱に入れた状態で保管してください。
使用のために開けたキャップは、使用後にきちんと閉めてください。
防湿用のカプセルを取り除かないで下さい。
12. 特別な注意
低血圧の症状が認められた場合、体液および電解質の状態が正常となるまでバソトップによる治療は中断し、これらの状態が正常に戻った後、中断前の使用量の半分の量で再開してください。低血圧となる傾向が見られる犬においては、バソトップの使用を通常の治療薬量の半量から、1週間かけて徐々に投与してください。
利尿剤と減塩食による食事療法は、腎臓のレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を活性化させるためにACE阻害薬の効果を増強する作用があります。ACE阻害薬による治療中における高用量の利尿剤の使用と減塩食による療法は、低血圧(症状としては感情鈍麻や運動失調、そしてまれに卒倒や急性腎不全など)の発症を防ぐために避けるべきであるとされています。バソトップとフルセミドの併用療法による治療効果は、フルセミド単剤での治療効果と同等のものであるため、併用療法を受けている犬はフルセミドの使用量を減量することができます。
カリウム保持性利尿薬は使用しないでください。
ACE阻害薬と非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDS)との併用は、腎臓の糸球体血圧の自己制御機能の低下につながることがあり、急性腎不全が起こる可能性があります。
パッケージに記載されている使用期限を超過した場合は使用しないでください。
投薬作業者に対する注意事項:
ACE阻害薬は胎児に影響をおよぼす可能性があるため、妊娠中の女性の誤飲などの事故を防ぐためにも取り扱いは慎重に行なってください。使用後は手をよく洗ってください。子供が誤飲した場合には、ただちに医療機関の診察を受けてください。その際、製品に添付されているラベルを医師に見せるようにしてください。
13. 使用後あるいは未使用の製品、また残った内容物の処理に関する注意事項
使用後の容器はごみとして処分してください。未使用の製品は獣医師に返品してください。
14. この使用説明書の内容確認日
2010年3月
15. その他の情報
ラミプリルは経口投与後消化管から速やかに吸収されます。ラミプリルはプロドラッグであるため、肝臓でその活性体へと代謝されます。そのため、肝機能の低下している犬においては活性体への変換率が低下する可能性があります。ラミプリラートはアンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用を阻害します。この酵素は血漿や血管内皮細胞内のアンジオテンシンIを加水分解によってアンジオテンシンIIへと変換し、またブラジキニンを分解します。この作用は血漿中のナトリウム濃度の上昇につながります。
心臓の組織におけるACEを阻害することは、局所的なアンジオテンシンIIの濃度を低下させてブラジキニンの効果を増強することになります。アンジオテンシンIIは平滑筋細胞の増殖を促進しますが、ブラジキニンには局所的に平滑筋細胞の増殖を抑制するプロスタグランジン(PG12)や一酸化窒素(NO)の濃度を高める作用があります。この局所的なACE阻害作用の効果が相乗的にたんぱく質同化要因を減少させ、心臓と血管平滑筋細胞の増殖を著しく減少させます。この作用によってラミプリルは、うっ血性心不全(CHF)の犬の筋肥大を長期間にわたって阻害、あるいは減少させる作用を発揮し、結果的に末梢血管抵抗性を低下させます。
血漿中におけるACEの作用は、薬理学的効果の基本的な基準として測定されます。ラミプリルの経口投与後にACEの著しい阻害作用が認められた後、再び徐々に増加し、投与後24時間後には初期の阻害作用の50%にまで上昇するとされています。
16. 法的な分類
POM-V 動物の治療薬としてのみ使用してください。
0.625mg錠 Vm 01708/4500
1.25mg錠 Vm 01708/4403
2.5mg錠 Vm 01708/4404
5mg錠 Vm 01708/4400
17. 販売形態
1箱に28錠が入った15mlの高密度ポリエチレン容器1個入り
1箱に28錠が入った15mlの高密度ポリエチレン容器3個入り
1箱に28錠が入った15mlの高密度ポリエチレン容器6個入り
すべてのサイズが販売されているとは限りません。
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