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ポイント!
うっ血性心不全のイヌは食事にも注意が必要。特に塩分の摂取には気をつけてね。
『フォルテコール』の成分と『ベトメディン』の成分が1錠に配合されたイヌのうっ血性心不全の治療薬。それぞれの成分との相乗作用で、うっ血心不全の症状を効果的に改善します。
フォルテコール・プラス 1.25mg/2.5mg (30錠)
Fortekor Plus 1.25mg/2.5mg (30 Tablets)
販売価格(税込): 7280 円
オリジナル商品名 : フォルテコール・プラス
製薬会社名 エランコ
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
うっ血性心不全
商品紹介 :
フォルテコール・プラスは、1錠に血管拡張作用と心筋の収縮を増強する作用を持つ成分が配合されたうっ血性心不全の治療薬です。2つの成分が持つ異なる作用が、弱っている心機能をサポートして優れた効果を発揮します。
うっ血性心不全とは、全身に血液を送り出す役割を果たしている心臓の機能が低下することによって正常な血液循環が維持されなくなり、血管内に血液がうっ滞するようになる状態です。ありとあらゆる心疾患が進行した最終段階であり、運動時の息切れ、食欲不振、運動能力低下、咳、むくみなどの症状を生じるようになるほか、重度なものになると腹水や肺水腫、そして呼吸困難などを引き起こし、イヌの寿命を縮めてしまうこともあります。
うっ血性心不全の治療は、うっ滞している血液量の減少や低下している心機能を増強する薬剤による内科療養が中心になります。
通常は、血管拡張作用や循環血液量の減少作用によって心臓の負担を軽減させる効果を持つアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬や、弱っている心筋の収縮力を高める強心剤などが用いられます。
しかし単剤治療では思うような効果を得ることができず、複数の薬剤を組み合わせての治療も少なくありません。中でもアンジオテンシン阻害薬である塩酸ベナゼプリルとピモベンダンはうっ血性心不全の治療に優れた効果が認められており、それぞれ『フォルテコール』、『ベトメディン』といった商品名で販売されています。またその併用はそれぞれの単剤療法に比べてより症状の緩和や生存期間の延長に優れているとされ、イヌのうっ血性心不全の効果的な治療方法として広く適用されています。
しかしながら2種類の薬剤の併用は投与の手間、そして経済的に大きな負担となることから、なかなか併用療法に踏み切れない飼い主も少なくありませんでした。この飼い主の負担を軽減し、かつうっ血性心不全の症状の改善、そして生存期間の延長に優れた効果を発揮する画期的な治療薬がフォルテコール・プラスです。
『フォルテコール』の有効成分である塩酸ベナゼプリルと、『ベトメディン』の有効成分であるピモベンダンとが1錠に一定量で配合されているため、1錠の投与で2剤の併用療法と同様の血管拡張作用や体液貯留阻害作用、心筋収縮増強作用などによる心機能をサポートする効果を発揮します。
この相乗作用がうっ血性心不全によって引き起こされる運動不耐性や息切れ、咳、呼吸困難といった症状を改善し、イヌの生存期間の延長をもたらすほか、その治療代も2種類の治療薬を購入するよりもはるかに安価に抑えられることから、生涯にわたる治療が必要となるうっ血性心不全の新しい治療薬として欧米で高く評価されています。
使用方法 :
※下記はフォルテコール・プラスの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。
1日2回、約12時間おき(朝夕)に投与します。
錠剤は少なくともエサの時間の1時間前に投与するようにしてください。
基本的には、体重1kgにつき0.125mgのピモベンダンと0.25mgの塩酸ベナゼプリルを下記の一覧に従って投与します。
●体重:2.5-5kg
朝・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1/2錠/夜・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1/2錠
●体重:5-10kg
朝・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1錠/夜・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1錠
・必要に応じて半錠にすることができます。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- 動物用の処方箋薬です。
子供の手の届かない場所で保管してください。
動物用治療薬としてのみご使用ください。
フォルテコール® プラス
1.25mg ピモベンダン/2.5mg 塩酸ベナゼプリル
5mg ピモベンダン/10mg 塩酸ベナゼプリル
犬用錠剤
有効成分:
1錠につきピモベンダン1.25mgと塩酸ベナゼプリル2.5mg、あるいは
ピモベンダン5mgと塩酸ベナゼプリルが10mg含まれています。
錠剤は白色、薄茶の楕円形をしており、中央の割線によって半分に割ることができます。
適応症:
フォルテコール・プラスは正規の獣医師によって処方される犬のうっ血性心不全の治療薬です。
総量:
30錠または60錠
作用機所:
フォルテコール・プラスは、ピモベンダンと塩酸ベナゼプリルという2種類の有効成分が配合された合剤です。
塩酸ベナゼプリルはアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬で、うっ血性心不全の犬における血圧と心臓の負荷を軽減する作用があります。ベナゼプリルには心不全の進行を遅らせることによる延命効果があり、また心不全の症状としてみられる咳や運動不耐性といったような心臓弁膜性疾患、そして拡張型心筋症を原因とするうっ血性心不全の症状を軽減する作用が治験結果から認められています。
塩酸ベナゼプリルは主に僧帽弁逆流症(MR)(心内膜症)や拡張型心筋症(DCM)などから生じる左側心不全の治療に用いられています。塩酸ベナゼプリルにはレニン-アンジオテンシン系(RAAS)を抑制するほか、その作用による血管収縮やナトリウム貯留が原因で起こる有害事象を軽減し、うっ血性心不全の症状を改善する作用があります。これらの作用により、フォルテコールは咳をはじめとした症状の軽減と延命効果をもたらし、心不全を持つ犬の生活の質を向上させます。
ピモベンダンは交感神経作用をもたない変力性の配糖体で、強い血管拡張作用を持つことが知られています。ピモベンダンは拡張型心筋症や弁閉鎖不全症(僧帽弁/三尖弁など)から引き起こされる犬のうっ血性心不全治療薬です。犬の心筋フィラメントのカルシウム感受性の向上とホスホリパーゼ(タイプIII)阻害作用の2つの異なる作用による心筋の刺激作用を発揮します。またホスホリパーゼ・タイプIIIの作用を阻害することによる血管拡張作用も認められています。
薬理学的特徴:
フォルテコール・プラスには塩酸ベナゼプリルとピモベンダンの2つの成分が含まれています。塩酸ベナゼプリルは、体内で加水分解されてベナゼプリラートとなるプロドラッグの塩酸ベナゼプリルを含んでいます。この塩酸ベナゼプリルにはアンジオテンシン変換酵素(ACE)の作用を阻害する働きがあり、非活性型のアンジオテンシンIが活性型のアンジオテンシンIIに変換されることを妨げる作用を発揮します。この作用によりフォルテコールは動脈と静脈の収縮や、腎臓への水分と塩分の貯留といった症状をはじめ、アンジオテンシンIIによってもたらされるすべての病状を改善します。また、犬猫の血清中のACEに対して長時間にわたる阻害作用を発揮しますが、その作用は投与後24時間継続するとされています。ベネゼプリルは、経口投与後に消化管から不完全ながらも速やかに吸収されます。吸収されたシクロスポリンの一部は肝酵素による加水分解を受け、活性型のベナゼプリラートと未変換の塩酸ベナゼプリル、そして親水性の代謝物に変換されます。ベナゼプリラートは空腹時と食後の両方において、投与後2時間以内に血清中濃度の最高値に達します。ベナゼプリラートとベナゼプリルは血清中タンパクとの結合力が高く、また腎臓、肝臓を中心とした組織内に分布します。ベナゼプリラートの活性部分は緩慢な最終的排除段階があるものの、基本的には速やかにこれらの組織から排除されます。犬においては主に胆汁中と尿中から、猫においては胆汁中から排泄されます。繰り返し投与することによって血清中にベナゼプリラートのわずかな蓄積がみられます。定常プラズマには4日以内に達します。
ベナゼプリラートは胆汁中に排泄されるため、腎機能障害にある犬や猫でもベナゼプリラートが生体蓄積する可能性はほとんどありません。従って腎機能に障害を持つ犬や猫における使用量の調整は必要ないとされています。
投与方法
使用禁忌
ピモベンダンや塩酸ベナゼプリルに過敏症反応のある動物への使用は禁忌とされています。また高血圧症や低ナトリウム血症、そして急性腎不全のある動物への使用、および肥大性心筋症、大動脈弁狭窄症や肺動脈便狭窄症による心拍出量低下のみられる動物への使用も同様に禁忌とされています。
使用上の注意:
妊娠中または授乳中における使用:出血のみられる犬への使用における安全性は確認されていないことから、塩酸ベナゼプリルの妊娠中や授乳中の雌犬に対する使用は推奨されていません。また授乳中の雌犬の使用に関するデータはありません。妊娠中期と後期の動物に対するACE阻害薬の使用による催奇性が認められています。
体重2.5kg未満の犬の使用における塩酸ベナゼプリルの安全性は確立されていません。
慢性の腎機能障害の認められる犬に塩酸ベナゼプリルを使用した場合、血清中のクレアチニン値の上昇が治療開始直後に認められることがあります。ACE阻害薬による治療開始後の血清中クレアチニン値の上昇は、薬剤による糸球体高血圧の改善に伴って引き起こされるため、ほかに有害事象がみられないようであればACE阻害薬による治療を中断する必要はありません。
塩酸ベナゼプリルによる治療を開始する前に犬が脱水症状でないかを確認することと、治療中には血清中クレアチニン値および赤血球数の観測をすることが推奨されています。
二重盲目の臨床試験において、フォルテコールは偽薬を与えられたグループの犬と比較して副作用の発現する確率が低く、優れた忍容性を示しました。主な副作用としては、使用による疲労が少数の犬に認められました。またスピロノラクトン、トリアムテレン、アミロライドのようなカリウムを保持する作用のある薬剤との相互作用を無視することはできません。そのため塩酸ベナゼプリルとカリウム保持性利尿薬との併用による高カリウム血症が懸念されるため、併用する場合には血清中のカリウム値を観察することが推奨されています。さらにほかのACE阻害薬と同様、降圧作用のある薬剤や降圧効果がみられる麻酔剤との併用により、ベナゼプリルの血圧降下作用が増強される可能性があります。ACE阻害薬とNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とを併用した人間においてACE阻害薬による降圧作用に衰弱や腎機能の障害が報告されています。そのため、フォルテコールとNSAIDsを同時に使用する場合には注意が必要とされています。
副作用:
稀に軽度の陽性変時作用や嘔吐がみられることがありますが、これらは摂取量に比例する症状であるため、投与量の減量によって改善することができます。また一時的な下痢や食欲の減退、そして活動力の低下がみられることがあります。
過剰摂取による一時的な嘔吐、頻脈、網状赤血球の減少などが起こることがあります。ほかにも塩酸ベナゼプリルの過剰摂取による一時的、かつ可逆性の低血圧症が認められる場合があります。これらの過剰摂取による有害事象の治療には温かい等張食塩水の静脈注入が用いられます。低血圧症の症状として疲労やめまいが起こることがあります。
使用方法
フォルテコール・プラスは、塩酸ベナゼプリルとピモベンダンの合剤で、それぞれを一定量同時に投与する必要のある犬が対象です。
1日2回、約12時間おき(朝夕)に投与します。錠剤は少なくともエサの時間の1時間前に投与するようにしてください。基本的には体重1kgにつき0.125mgのピモベンダンと0.25mgの塩酸ベナゼプリルを下記の一覧に従って投与します。
体重:2.5-5kg 朝・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1/2錠/夜・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1/2錠体重:5-10kg 朝・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1錠/夜・1.25mg/2.5mgの錠剤 x 1錠
体重:10-20kg 朝・5mg/10mgの錠剤 x 1/2錠/夜・5mg/10mgの錠剤 x 1/2錠
体重:20-40kg 朝・5mg/10mgの錠剤 x 1錠/夜・5mg/10mgの錠剤 x 1錠
体重:41kg以上 朝・5mg/10mgの錠剤 x 2錠/夜・5mg/10mgの錠剤 x 2錠
フォルテコール・プラス錠は必要に応じて半錠にすることができます。
過剰摂取による弊害がみられた場合は、全身症状に対する治療を開始してください。
その他注意事項
相互作用
うっ血性心不全の犬の治療薬として、ピモベンダンと塩酸ベナゼプリルはジゴキシンや利尿剤などと併用されていますが、併用による相互作用は報告されていません。フォルテコール・プラスとほかの抗高血圧治療薬(例:カルシウムチャネル遮断薬、β受容体遮断薬、または利尿剤)、麻酔、鎮静剤などとの併用によって降圧作用が増強されることがあります。従ってNSAIDsやほかの降圧剤などとフォルテコール・プラスの併用は事前に慎重に考慮する必要があります。またフォルテコール・プラスとスピロノラクトン、トリアムテレン、アミロライドのようなカリウムを保持する作用のある薬剤の併用により有害事象が生じる可能性があります。そのため塩酸ベナゼプリルとカルシウム保持性利尿剤とを併用する場合には、低カリウム血症の発症を予防するために血清中のカリウム濃度を定期的に観測する必要があります。
ピモベンダンによる心臓の収縮を増強する作用は、カルシウム拮抗薬のベラパミルやβ受容体拮抗薬のプロプラノールなどとの併用によって減弱することがあります。
応急処置
中毒症状が起こった場合、ただちに医師か毒情報センター(電話:オーストラリア 13 1126)に報告してください。
廃棄方法:使用済みの空の容器は紙に包んでごみ箱に捨ててください(日本においては各自治体の条例に基づいて適切な方法で処分してください)。
保管方法:エアコンによって25℃以下に調整された室内で保管します。
湿度による変質を避けるため、本来の梱包から取り出して保管しないでください。未使用の半錠は開封後のブリスターに戻し入れて、外箱に入れて保管します。未使用の半錠は24時間以内に使用するようにしてください。
商品仕様
犬用フォルテコール・プラス1.25mgピモベンダン/2.5mg塩酸ベナゼプリル錠 30錠(3ブリスター)、60錠(6ブリスター)
犬用フォルテコール・プラス5mgピモベンダン/10mg塩酸ベナゼプリル錠 30錠(3ブリスター)、60錠(6ブリスター)
(すべての仕様について記載されてはいません。)
スロベニア製
エランコ・アニマル・ヘルス
Division of Eli Lily Australia Pty Ltd.
112 Wharf Road,
West Ryde
NSW2114
オーストラリア カスタマー・アシスタンス
電話1800 995 709フリーダイヤル
免責事項
この製品が本来の用途で使用されなかった場合に生じた損害や費用において、イーライリリーは免責とします。
APVMA 認証番号69947/0907、61193/62141、69948/62142
エランコ、フォルテコールと対角の線状のデザインはイーライリリー社およびその支社、関連会社によって所有、あるいはライセンス取得されているものです。