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ポイント!
初期の心臓病は無症候のことがほとんど。中高齢のイヌには定期検査を欠かさないようにしてね。
大型のイヌによくみられる拡張性心筋症の治療薬。朝と夕方に1カプセルずつの投与が低下している心機能を改善し、病状の進行を効果的に遅らせます。
ベトメディン(体重10-20kgのイヌ用) 2.5mg (100カプセル)
Vetmedin (Pimobendan) - 2.5mg (100 Capsules)
販売価格(税込): 15890 円
オリジナル商品名 : ベトメディン
製薬会社名 ベーリンガー・インゲルハイム
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
拡張型心筋症 僧帽弁不全症 うっ血性心不全
商品紹介 :
ベトメディンは、心臓の収縮力増強と血管拡張の二つの作用を持つ強心性血管拡張薬です。セント・バーナード、ボクサー、ドーベルマンなどの大型の品種に多く発症する拡張性心筋症の治療に用いられます。
ベトメディンの適応症とされている拡張性心筋症とは、心臓から血液を押し出す役割を果たしている心筋の収縮力が低下する心臓病です。収縮力の低下に伴う血液循環不全と心臓内の血液のうっ滞による心臓の拡張が特徴で、元気消失、食欲減退、体重減少、咳、呼吸困難、失神などの症状がみられるようになります。遺伝や加齢などがその原因として挙げられていますが、特定の原因は解明されていません。またその進行は比較的早く、発症後の生存期間は通常6ヵ月から2年以内であることがほとんどです。
いったん発症した拡張性心筋症を完治させることは不可能であるため、低下している心筋の収縮力増強による心拍出量の増加や、血管の拡張による血液循環の調整によって心機能を改善し、病状の進行を遅らせることを目的に治療が行なわれます。
ピモベンダンには、心筋におけるカルシウム感受性を増強して心筋収縮を増強する作用と、ホスホジエステラーゼIIIの阻害による血管拡張作用があります。心筋の収縮は、筋線維内の収縮タンパク質が筋小胞体から放出されたカルシウムと結合することによってもたらされますが、ピモベンダンはこの収縮タンパク質のカルシウムに対する感受性を増強し、心筋の収縮を強める強心作用を発揮します。
また心臓や血管平滑筋内に存在し、その収縮/拡張作用を制御しているホスホジエステラーゼIIIという酵素の働きを阻害することによる血管拡張、心筋収縮増強作用も認められています。
さらに、これらの作用がほかの強心作用を持つ薬剤のように、心臓の心拍出量や酸素消費量の増加を引き起こすことなく発揮されることから、心臓に負担をかけることなく低下している心機能を効果的に改善する効果をもたらすとされています。
使用方法 :
※下記はベトメディンの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。
●体重10-20kgの犬
1日のピモベンダン投与量・5mg
午前・午後ともに2.5mgをそれぞれ1カプセルずつ投与します。
・朝と夕方の投与間隔は約12時間とされています。
・投与は餌の時間の1時間ほど前に行なうようにしてください。
・フルセミドのような利尿剤と併用することもできます。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- 動物用処方箋薬
子供の手の届かない場所で保管してください。
動物の治療薬としてのみご使用ください。
ベトメディン® 1.25mg
犬用カプセル
ベトメディン® 2.5mg
犬用カプセル
ベトメディン® 5mg
犬用カプセル
成分
ベンズイミダゾール: ピリダジノン誘導体であるピモベンダンは、強力な血管拡張作用を持つ非交感神経刺激性、非グリコシド変力性の物質です。
1.25mgのカプセルにはピモベンダンが1.25mg含まれています。
2.5mgのカプセルにはピモベンダンが2.5mg含まれています。
5mgのカプセルにはピモベンダンが5mg含まれています。
作用機序
ピモベンダンには、心臓の筋フィラメントのカルシウム感受性増強作用と、ホスホジエステラーゼ(タイプIII)の阻害という2つの異なる作用機序による心筋刺激作用があります。またホスホジエステラーゼIIIの作用を抑制することによる血管拡張作用もあるとされています。
経口投与後のピモベンダンの生体利用率は60-63%となり、血漿タンパク結合率の平均は93%となっています。
ピモベンダンの血漿中からの排出半減期は約30分で、主要代謝物の排出半減期は約2時間とされています。投与されたほぼすべてが便によって排出されます。
適応症
ベトメディン®カプセルは、拡張型心筋症や弁閉鎖不全症(僧帽弁および/または三尖弁逆流症)を原因とする犬のうっ血性心不全の治療薬です。
使用方法
使用禁忌
肥大性心筋症、または機能面や解剖学的な面の理由によって心拍出量の増大が不可能とされる場合(例:大動脈狭窄)の使用は禁忌とされています。
副作用
稀に中度の陽性変力作用や嘔吐が起こる可能性があります。しかしこの副作用は用量依存性であり、減量によって改善することができるとされています。
用量・用法
ベトメディン®カプセルは、体重1kgにつきピモベンダン0.2-0.6mg/日を経口投与します。1日の推奨投与量は体重1kgにつき0.5mgとされています。投与は午前と午後の2回(0.25mg/kg)に分けて行ない、1日の投与量の半量を午前中に、残りはその約12時間後に投与します。また投与はエサの時間の1時間ほど前に行なうようにしてください。
ベトメディン®カプセルは、フルセミドなどの利尿剤と併用することもできます。
過剰摂取の際には対症療法を行なってください。
ピモベンダンの投与量:1日0.2-0.6mg/kg
体重10kg未満の犬:1日のピモベンダン投与量・2.5mg
午前・午後ともにベトメディン®カプセル1.25mgをそれぞれ1カプセルずつ投与します。
体重10-20kgの犬:1日のピモベンダン投与量・5mg
午前・午後ともにベトメディン®カプセル2.5mgをそれぞれ1カプセルずつ投与します。
体重21-40kgの犬:1日のピモベンダン投与量・10mg
午前・午後ともにベトメディン®カプセル5mgをそれぞれ1カプセルずつ投与します。
体重41-60kgの犬:1日のピモベンダン投与量・20mg
午前・午後ともにベトメディン®カプセル5mgをそれぞれ2カプセルずつ投与します。
体重60kg以上の犬:1日のピモベンダン投与量・30mg
午前・午後ともにベトメディン®カプセル5mgをそれぞれ3カプセルずつ投与します。
妊娠中、授乳中の動物に対する使用
ネズミとウサギを用いた実験においてピモベンダンの受精率に対する影響は認められず、胎児毒性は母体にとって毒性を生じる量が投与された場合にのみ認められています。
ネズミによる実験で、ピモベンダンは母乳中に排出することが確認されています。
ベトメディン®カプセルの妊娠中、授乳中の雌犬に対する使用は、その有益性が危険性を上回ると判断された場合に限り考慮してください。
応急処置
中毒症状が見られた場合、ただちに医師か毒情報センターに連絡してください。電話:オーストラリア 13 1126;ニュージーランド 034747000(0800POISON)
廃棄の仕方:
使用済みの空の容器は紙に包んでごみ箱に捨ててください(自治体の区分に従って適切な方法で処分してください)。
保管方法:
1.25mg/5mgのカプセル -- 室温が25℃以下の場所で保管して下さい。
2.5mgのカプセル -- 室温が25℃以下の場所で保管して下さい。容器をきちんと閉めて保管して下さい。
販売形態
白いポリエチレンの容器に100カプセルが入っています。
オーストラリア
Boehringer Ingelheim Pty Limited.
Animal Health Division
78 Waterloo Road
NORTH RYDE NSW 2113
APVNA 55523/0208、53561/0208、53562/0208
ニュージーランド
Boehringer Ingelheim (NZ) Limited
Animal Health Division
Level 1, Unit 9
42 Ormiston Road
East Tamaki Auckland
Restricted Veterinary Medicine
No.A9130、A7868
登録条件に関しては www.nzfsa.govt.nz/acvn/ を参照のこと
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