×
ポイント!
初期の心臓病は無症候のことがほとんど。中高齢のイヌには定期検査を欠かさないようにしてね。
大型のイヌによくみられる拡張性心筋症の治療薬。低下している心機能を改善し、病状の進行を効果的に遅らせます。ビーフ・フレーバーの錠剤なので、簡単に投与することができます。
ベトメディン1.25mg(体重2-10kgのイヌ用)(100錠)
Vetmedin (Pimobendan) - 1.25mg (100 Tablets)(UK)
販売価格(税込): 9180 円
オリジナル商品名 : ベトメディン
製薬会社名 ベーリンガー・インゲルハイム
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
拡張型心筋症 僧帽弁不全症 うっ血性心不全
商品紹介 :
ベトメディンは、心臓の収縮力増強と血管拡張の二つの作用を持つ強心性血管拡張薬です。セント・バーナード、ボクサー、ドーベルマンなどの大型の品種に多く発症する拡張性心筋症の治療に用いられます。
ベトメディンの適応症とされている拡張性心筋症とは、心臓から血液を押し出す役割を果たしている心筋の収縮力が低下する心臓病です。収縮力の低下に伴う血液循環不全と心臓内の血液のうっ滞による心臓の拡張が特徴で、元気消失、食欲減退、体重減少、咳、呼吸困難、失神などの症状がみられるようになります。遺伝や加齢などがその原因として挙げられていますが、特定の原因は解明されていません。またその進行は比較的早く、発症後の生存期間は通常6ヵ月から2年以内であることがほとんどです。
いったん発症した拡張性心筋症を完治させることは不可能であるため、低下している心筋の収縮力増強による心拍出量の増加や、血管の拡張による血液循環の調整によって心機能を改善し、病状の進行を遅らせることを目的に治療が行なわれます。
ピモベンダンには、心筋におけるカルシウム感受性を増強して心筋収縮を増強する作用と、ホスホジエステラーゼIIIの阻害による血管拡張作用があります。心筋の収縮は、筋線維内の収縮タンパク質が筋小胞体から放出されたカルシウムと結合することによってもたらされますが、ピモベンダンはこの収縮タンパク質のカルシウムに対する感受性を増強し、心筋の収縮を強める強心作用を発揮します。
また心臓や血管平滑筋内に存在し、その収縮/拡張作用を制御しているホスホジエステラーゼIIIという酵素の働きを阻害することによる血管拡張、心筋収縮増強作用も認められています。
さらに、これらの作用がほかの強心作用を持つ薬剤のように、心臓の心拍出量や酸素消費量の増加を引き起こすことなく発揮されることから、心臓に負担をかけることなく低下している心機能を効果的に改善する効果をもたらすとされています。
使用方法 :
※下記はベトメディンの使用量のガイドラインです。正確な使用量、使用期間は獣医師の指示に従ってください。
体重1kgにつきピモベンダンを1日0.2-0.6mg経口投与します。推奨投与量は体重1kgにつき0.5mgです。投与は午前と午後の2回(0.25mg/kg)に分け、1日の投与量の半量を午前中に、残りは最初の投与から約12時間後に行ないます。またエサの時間の1時間ほど前に投与するようにしてください。
●ピモベンダンの投与量:1日0.2-0.6mg/kg
体重2-4kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン・1.25mgをそれぞれ1/2錠ずつ投与します。
体重5-10kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン・1.25mgをそれぞれ1錠ずつ投与します。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- ベトメディン®
フレーバー錠
犬に薬を投与する前に、この取扱書をよく読んでください。
取扱書の内容に関して不明な点がある場合は獣医師に相談してください。
この薬はベトメディン・フレーバー錠で、錠剤には有効成分としてピモベンダンが含まれています。ベトメディン・フレーバー錠は、弱っている心臓が全身に血液を送り出す働きを補助する種類の薬に属しています。
ベトメディン®フレーバー錠には1.25mg(1箱50錠あるいは100錠入)と5mg(1箱50錠入)があります。獣医師は犬の体重に基づいて必要錠剤数を処方するでしょう。ベトメディン®錠はチャイルド・プルーフのふたが付いたボトルに入っています。必ずしも全種類が販売されているとは限りません。
ベトメディン®フレーバー錠の市販承認取得者:
Boehringer Ingelheim Limited
Ellesfield Avenue
Bracknell,
Berkshire, RG12 8YS, UK
市販承認番号:
ベトメディン®フレーバー錠 1.25mg:VM 00015/4077
ベトメディン®フレーバー錠 5.0mg:VM 00015/4076
ベトメディン®フレーバー錠がどのように心臓の弱っている犬の症状を改善するか
心臓の弁の閉鎖不全や心肥大などが起きている心臓は、全身へ血液を送り出す機能が低下しています。ベトメディン®フレーバー錠には、心筋の収縮力を増強することで全身の血液循環を改善する作用があります。ベトメディン®フレーバー錠は心疾患のある犬にのみ投与してください。
ベトメディン®フレーバー錠を投与する前に
下記の事柄を獣医師に報告してください。
-妊娠中、あるいは出産後間もない状態
-ほかの薬を使用中
-以前使用していた類似薬に対して好ましくない反応があった
そのほか、疑問点がある場合には獣医師に確認してください。
ベトメディン®フレーバー錠の投与方法
一般的な使用推奨量は下記に示されています:
1日の投与は、必要とされる量を半分に分割し、2回に分けて与えます。つまり最初の半分は午前中に投与し、残りの半分は最初の投与から約12時間後に与えます。5mgの大きな錠剤は、折れ線によって2.5mg分に簡単に分割できるようになっています。
ベトメディン®フレーバー錠はエサの時間の1時間ほど前に経口投与します。錠剤は犬の好む味付けのフレーバー錠であるため、おやつとして与えることも可能です。
薬に関する質問は、処方した獣医師に直接問い合わせてください。
下記は投与量ガイドラインです。
1日に投与するピモベンダンの量: 0.2-0.6mg/kg
1日の使用推奨量:0.5mg/kg
体重2-4kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン1.25mgをそれぞれ1/2錠ずつ投与します。
体重5-10kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン1.25mgをそれぞれ1錠ずつ投与します。
体重11-20kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン5mgをそれぞれ1/2錠ずつ投与します。
体重21-40kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン5mgをそれぞれ1錠ずつ投与します。
体重41-60kgのイヌ:午前・午後ともにベトメディン5mgをそれぞれ2錠ずつ投与します。
体重60kg以上のイヌ:午前・午後ともにベトメディン5mgをそれぞれ3錠ずつ投与します。
獣医師の許可なしにほかの薬と併用しないでください。
ベトメディン・フレーバー錠は、フルセミドのような利尿剤と併用して用いることもできます。
使用推奨量を超過した量は投与しないでください。
正確な量を投与するため、治療前には犬の体重を正確に測定してください。
過剰投与した場合には、ただちに獣医師の診断を受けてください。
ベトメディン®フレーバー錠の投与に関して
薬の使用により副作用が起こることがあります。稀なケースとして、ベトメディン®フレーバー錠の使用によって嘔吐を誘発することがあります。嘔吐が深刻であったり、ほかに気になる症状が認められるような場合には使用を中断し、獣医師の診断を受けるようにしてください。
投薬に携わる人間に対する注意事項
・不注意により誤飲した場合は、ただちに医療機関を訪問し、診察を受けてください。その際、商品に添付されている取扱説明書を医師に見せるようにしてください。
・使用後には手をよく洗ってください。
・医師に対するアドバイス:特に、不注意によって子供が誤飲してしまった場合、頻脈や起立性低血圧、紅潮、頭痛などの症状があらわれる場合あります。
子供の手の届かない場所で保管してください。
25℃以下の場所で保管してください。
シートや外箱に記載されている使用期限を超過している商品は使用しないでください。
ベトメディン® フレーバー錠は獣医師の処方によってのみ提供することが可能とされている要指示薬です。
パッケージや未使用の錠剤を処分するにあたっての注意事項: 未使用の動物用医薬品や商品パッケージなどは自治体の条例に従って処分してください。
POM-V
動物用処方箋薬
製品に関する質問は、薬を処方した獣医師に直接問い合わせてください。
使用する獣医師に対する商品の情報:
使用禁忌、警告
心機能の低下している犬に対してのみ使用してください。肥大性心筋症や心拍出量の増大が、心臓の機能面や解剖学的な面の理由によって好ましくないとされる場合(例:大動脈狭窄)には、ベトメディン®フレーバー錠を使用しないでください。
中度の陽性変力作用や嘔吐が起こる可能性があります。しかしこの副作用は用量依存性であるため、使用量の減量によって改善することができるとされています。また極稀に一時的な下痢や拒食、そして活発性が認められることもあります。
ピモベンダンによる心臓の収縮の増強は、カルシウム拮抗薬であるベタパミルとβ(ベータ)遮断薬であるプロプラノールとの併用によって減少しました・
ネズミとウサギを用いた実験においてピモベンダンの受精率に対する影響は認められず、胎児毒性は母体にとって毒性を生じる量が投与された場合にのみ認められています。
ネズミによる実験で、ピモベンダンは母乳中に排出することが確認されています。
妊娠中、授乳中の雌犬に対するベトメディン®フレーバー錠使用の安全性は確立されていません。そのためこれらの動物におけるベトメディン® フレーバー錠の使用は、その有益性が危険性を上回ると判断された場合に限り使用を考慮してください。
ベトメディン・チュアブル錠は、拡張型心筋症や弁閉鎖不全症(僧帽弁および/または三尖弁逆流症)が原因で起こる犬のうっ血性心不全の治療薬です。
弁不全症の治療薬としてフルセミドと併用した場合、症状の緩和による犬の生活の質の改善と延命効果が認められたことが報告されています。
限られた数ではありますが、拡張型心筋症の治療においてフルセミド、エナラプリル、そしてジゴキシン(ディゴキシン)などと併用した場合、症状の緩和による犬の生活の質の改善と延命効果が認められたことが報告されています。
薬理学における研究では、強心配糖体ウアバインおよびピモベンダンの併用における相互作用は認められませんでした。
ベンズイミダゾール-ピリダジノン誘導体であるピモベンダンは、強力な血管拡張作用を持つ非交感神経刺激性、非グリコシド変力性の物質です。
ピモベンダンには、心臓の筋フィラメントのカルシウム感受性増強作用とホスホジエステラーゼ(タイプIII)の阻害という2つの異なる作用機序による心筋刺激作用があります。またホスホジエステラーゼIIIの作用を抑制して血管を拡張する作用もあるとされています。細胞培養、動物実験、そして対象となる犬を用いた小規模の研究では、ピモベンダンと従来の治療法と併用することで、僧帽弁不全症や拡張型心筋症を患っている犬の心筋の損傷の進行を抑制する効果があることを示唆しています。
軽度のうっ血性心不全においては、通常の投与量よりも1ランク下の量を投与することが適切とされています。ただし1週間以内に明らかな治療効果が認められない場合には、投与量を増加する必要があります。
ベトメディン®フレーバー錠の経口投与後のピモベンダンの生体利用率は60-63%となっています。この生体利用率は、ピモベンダンを食事と共に投与した場合や食後間もない投与においては低くなることが認められています。従ってピモベンダンは食事を与える1時間前に投与することが好ましいとされています。
ピモベンダンの血漿タンパク結合率の平均は93%です。また血漿中からの排出半減期は約30分で、主要代謝物の排出半減期は約2時間とされています。投与されたほぼすべてが便によって排出されます。獣医師の処方によってのみ提供される処方箋薬です。
製薬会社:
MEDA-Manufacturing GmbH
D 51010 Cologne, Germany
この取り扱い説明書の最終承認日は2012年5月です。
Boehringer Ingelheim Ltd.
Bracknell
Berkshire
RG12 8YS
UK