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尿失禁(尿漏れ、おもらし)

加齢やホルモンのバランスの乱れによる尿道括約筋の機能不全、そして先天性の泌尿器の異常など、さまざまな要因によって発症する排尿機能の異常です。睡眠時や興奮時の尿漏れ(おもらし)、歩行中にポタポタ垂れる、排尿の回数の増加といった症状のほか、イヌが外陰部や陰茎部を執拗に舐める様子が見られるようになります。品種、年齢を問わずどのイヌにおいても発症が認められますが、特に卵巣摘出の避妊手術をしたメスイヌや高齢のイヌにおいて見られる傾向が多いようです。


■詳細
排尿は、尿を溜める組織である膀胱と、溜まった尿を体外に排出させる尿道とが意識とは関係なく弛緩、収縮することによって制御されています。膀胱や尿道の収縮・弛緩機能は尿道括約筋という筋肉のコントロールによるため、尿失禁のほとんどは何らかの原因によってこの尿道括約筋の機能が低下することによって引き起こされるとされています。

イヌの尿失禁の中でもよく見られるのが、尿道括約筋の収縮に関与しているホルモンの欠乏によるものです。このホルモン依存性尿失禁は、主に中高齢、あるいは卵巣摘出の避妊手術を受けたメスイヌに多く見られる傾向がありますが、これは加齢や卵巣摘出によって、尿道括約筋を収縮させエストロゲンというホルモンの分泌量が減少するためと考えられています。
睡眠中や休息時の尿漏れとして発現することが多く、また加齢によるテストステロンの欠乏によってオスイヌにも発症することがあります。

そのほかの原因として、ストレスや興奮、先天性の排尿器官の器質的な異常、脊髄・中枢神経などの障害、膀胱や尿路の感染症、そして前立腺疾患などがあります。ストレスや興奮、排尿器官の気質的な異常によ尿失禁は比較的若い年齢のイヌに見られ、特にストレス性の尿失禁は成長と共に自然治癒することが多いようです。また、脊髄や中枢神経が外傷や腫瘍などによって障害を受けると、膀胱の蓄尿機能に異常をきたすようになるため、歩行時などに尿がポタポタ垂れる尿漏れが発現するようになります。

また尿失禁により下腹部やベッドが常に濡れた状態になると、外陰部や陰茎の皮膚の炎症や尿路感染症などの二次感染の原因にもなるため、こまめなケアが必要となります。


【症状】
・睡眠、休息時の尿漏れ
・歩行中に少量の尿がポタポタ垂れる
・下腹部や両後肢の間の被毛が濡れている
・ベッドが濡れている
・イヌが外陰部や陰茎を異常に舐めるようになる
・外陰部や陰茎の皮膚の炎症

■対処法
原因によって対処法は異なります。通常、尿道括約筋の収縮機能の低下を原因とする尿失禁の場合は、尿道括約筋の収縮を増強するホルモン剤や抗けいれん剤をはじめとした薬物で症状をコントロールする内科治療が一般的です。特にフェニルプロパノールアミンを用いた治療は、ホルモン依存性尿失禁だけでなく、ストレスなどによる尿失禁にも効果が認められ、これらの症状のコントロールに広く使用されています。

また、ストレス性の尿失禁においては、イヌがストレスを感じるような環境を作らないようにすることも重要です。そのため尿失禁したことを叱ったり罰することは、症状を改善するどころか逆に悪化させることもあるため、避けるのがよいでしょう。
排尿器官の器質的な異常や中枢神経の障害による尿失禁の治療は、外科手術による根治療法が行なわれます。しかし外科療法によっても完治させることができない場合は、膀胱や尿道括約筋の機能を増強する薬物を用いた内科治療による症状のコントロールが治療の中心となります。

■その他
症状のコントロール以外にも、尿によって濡れた皮膚が炎症を引き起こしたり、不衛生な環境から尿路感染症を引き起こしたりすることを防ぐ対策が必要となります。
具体的にはイヌのベッドや寝る場所に乾いたタオルや防水シーツを敷いたり、イヌ用のおむつを使用するなどして、少しでも清潔で快適な状態を保つような工夫が必要となります。また、イヌの目が覚めたらすぐに散歩に連れ出すといったような努力も必要です。

尿失禁を叱ることはかえってイヌのストレスを増加させ、症状を悪化させる原因となります。尿失禁で困るようであれば、イヌの調教師や獣医師に早目に相談するようにしてください。

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