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ポイント!
食事療法と安静療法も併せて行なうようにね!
販売終了 イヌの慢性心疾患の治療薬。うっ滞している血液の流れを改善することによって心臓にかかる負担を軽減し、イヌのQOL(生活の質)を改善します。
エシックス・エナラプリル 5mg(100錠)【販売終了】
Ethics Enalapril - 5mg (100 Tablets)
販売価格(税込): 1120 円
オリジナル商品名 : エナカルド錠
製薬会社名 マルティケム
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
うっ血性心不全 僧帽弁閉鎖不全症 拡張型心筋症
商品紹介 :
エシックス・エナラプリルは高齢のイヌによく見られる慢性心不全(うっ血性心不全)の治療薬です。血液の循環を悪化させる物質の生成を阻害して血行動態をよくすることて、心臓の負担を軽減し、症状緩和、延命効果を発揮します。
高齢のイヌに見られがちな慢性心不全とは、心臓のポンプ機能が低下した状態が長期間にわたって継続するようになる状態です。血液循環の悪化に伴う血液のうっ滞が運動不耐性、動悸、呼吸困難、肺水種、浮腫、チアノーゼといった症状を引き起こすため、別名うっ血性心不全と呼ばれることもあります。この慢性心不全はほかの循環器系の疾患などによって心臓に継続的に負担がかかることで生じることが知られていますが、イヌにおいては中高齢の小型犬を中心に多く発症する僧帽弁閉鎖不全症や、大型犬に見られる傾向のある拡張型心筋症などがその主な誘発原因とされています。
僧帽弁閉鎖不全症は心臓の左心室と左心房の間で血液の逆流を防いでいる僧帽弁が何らかの原因によってきちんと閉じなくなり、心臓内に血液の逆流が引き起こされることによる心機能の低下です。品種にかかわらず発症する可能性があるとされていますが特にマルチーズやシーズ、ポメラニアンといった小型犬における発症が多く、加齢と共にその発生数が高くなることが認められています。
また拡張型心筋症は心筋の異常によって心臓の収縮不全が引き起こされるようになる疾患で、ドーベルマン、ボクサー、レトリーバーなどの大型犬に発症することが多いとされていますが、その発症原因に関してはよくわかっていません。
原因は何であれ、慢性心不全の治療は薬によって心臓の負担を軽減し、症状の進行を抑える内科療法が中心となっています。従来は心臓の収縮を強めるジゴキシンが広く用いられてきましたが、その長期的な使用は逆に心臓を疲弊させてしまうこともあるため、現在では心臓に負担をかける要因を取り除く作用を持つ薬剤による治療が一般的となっています。
エシックス・エナラプリルは、強力な血管収縮作用によって血液を流れにくくする作用を持つアンジオテンシンIIという物質の生成を抑制するアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。このアンジオテンシンIIは、血液中のアンジオテンシンIという不活性型の物質がアンジオテンシン変換酵素という酵素によって加水分解されることで生成されますが、エシックス・エナラプリルの有効成分であるマレイン酸エナラプリルにはこのアンジオテンシン変換酵素の作用を阻害し、アンジオテンシンIIの生成を抑制する作用があります。
この作用によって血管を拡張し、血液の流れが改善されることから心臓にかかる負担が軽減されるようになり、心機能の低下による諸症状を緩和する効果がもたらされるとされています。またマレイン酸エナラプリルには、機能の低下した心臓がその構成や性質を変化させることによる心臓のリモデリングを抑える作用や、心機能の低下よって影響を受ける腎臓の血流を改善することによる腎保護作用もあることから、心不全の症状改善や進行抑制に対して長期的で優れた効果を発揮することが認められています。
さらにマレイン酸エナラプリルは安全性にも優れており、アンジオテンシン変換酵素(ACE)の中でも唯一アメリカのFDA(食品医薬品局)によってイヌの慢性心不全治療薬として認可されています。
使用方法 :
※エシック・エナラプリルは動物用医薬品としても使用されている人間用医薬品です。実際の使用量に関してはかかりつけの獣医師に確認し、獣医師の指示に基づいた量を使用してください。
なお下記の使用量は、世界で最も信用されている医学書のひとつであるメルクマニュアルの獣医学版,Merck Veterinary Manualによって提供されているマレイン酸エナラプリルの使用量です。※
通常、0.5mg/kgを1日1回経口投与します。
使用開始から14日間が経過しても期待した効果が認められない場合には、投与頻度を1日2回に増やすことも可能です。
無症候性の動物や軽度の心機能低下が認められている動物に、0.5mg/kgを1日1回経口投与することも可能とされています。
中度から重度の心機能低下が認められている動物に対しては、通常0.5mg/kgを1日2回経口投与します。またジコキシンや利尿剤と併用することも可能とされています。