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  • 2017年03月22日

  • イヌの脳腫瘍の症状


  • コラム出典:Dog brain cancer symptoms
    http://www.vetinfo.com/dog-brain-cancer-symptoms.html


    イヌの脳腫瘍の症状は、その重症度に応じてさまざまです。イヌの脳腫瘍はきわめて重篤かつ致命的となる可能性のある疾患であるため、飼い主はその兆候に気をつけることが大切です。ペットの腫瘍を見つけるのが早ければ早いほど、予後はよいものとなります。ペットが脳腫瘍の兆候や症状を示しているのではないかと疑われる場合は、できる限り早急に獣医に相談してください。

    イヌの脳腫瘍を理解する
    ペットの脳にできもの(腫瘍)が発生し、それが大きくなったものが脳腫瘍です。これらの腫瘍は、体内のコントロール不良の細胞分裂によって生じます。いったん脳腫瘍が身体の他部位に転移すると、回復の見込みはきわめて低くなります。ですから、回復の見込みを確実に高めるためにも、その兆候を早期に捉えることが肝心です。

    イヌ科動物の脳腫瘍の兆候と症状
    脳腫瘍の兆候は腫瘍の進行度合いによって異なりますが、脳腫瘍に付随するもっとも一般的な症状は以下のとおりです。
     ・ ふらつき、不安定さ
     ・ 親しい人の認識困難
     ・ 攻撃性
     ・ 膀胱制御不可能
     ・ 食欲喪失
     ・ 視力低下
     ・ 難聴
     ・ 激しい息遣い
     ・ 頭部の揺さぶり
     ・ 発作
     ・ 吠えつき、クンクン鳴く
     ・ 抑うつ
     ・ 多尿
     ・ 意識の低下
     ・ 事物や壁にぶつかる
     ・ 平衡感覚の喪失
     ・ 嚥下困難
     ・ 凝視、こわばった表情
     ・ 昏睡
     ・ 傾いた首
     ・ 一方へ寄り掛かる
     ・ 無意識に頭部を動かす
     ・ 嘔吐
     ・ 錯乱
     ・ 痛みの兆候

    イヌの脳腫瘍の兆候はゆっくり出現することもあれば、突然何の前触れもなく発現することもあります。もしこれら脳腫瘍の症状に気づいたら、直ちに獣医と連絡を取るようにしましょう。症状への対処を怠ると早死につながることがあります。脳腫瘍は命取りになることが多く、病状が重篤な場合の予後は芳しくありません。

    イヌの脳腫瘍を診断する
    イヌの脳腫瘍やがんの診断には次のような検査方法があります。
     ・ 生検
     ・ 胸部、腹部レントゲン検査
     ・ CTスキャン
     ・ MRIスキャン
     ・ 臨床兆候と臨床症状の検査

    イヌの脳腫瘍の治療の選択肢
    ペットに脳腫瘍が見つかった場合、この病状に対する治療の選択肢として可能なものがいくつかあります。腫瘍が身体の別の器官に転移していなければ、回復の見込みはかなり高くなります。脳腫瘍の一般的な治療法には次のようなものがあります。
     ・ 外科手術
     ・ 化学療法
     ・ 放射線治療

    イヌ科動物の脳腫瘍に関与している危険因子
    イヌの脳腫瘍に危険因子がいくつか関与している可能性を示す根拠があります。脳腫瘍を発症させる危険因子には次のようなものがあります。
     ・ 年齢: 6歳を超えるイヌは、あらゆる種類の悪性腫瘍が発生する危険性が極めて高くなります。
     ・ 特定のイ犬種: 短鼻種のイヌは脳腫瘍と腫瘍の発生率がきわめて高いようです。この犬種には、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブルドッグ、ボクサーが含まれます。さらにゴールデン・レトリバーもほかの犬種よりも多く脳腫瘍を発症するとみられています。
     ・ 頭部外傷: 深刻な頭部外傷と、その後の腫瘍発生には関係があります。
     ・ 殺虫剤への曝露
     ・ 遺伝的素因: 特定のイヌは、がんや腫瘍が発生しやすい遺伝子をもって生まれています。