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ポイント!
咳は心臓病の症状のひとつです。不自然に咳込む場合には早めの診察を。
販売終了 イヌのうっ血性心不全治療薬。血流を改善することによる心臓の負担の軽減が症状を緩和し、優れた延命効果を発揮します。
エナカルド 5mg(28錠)【販売終了】
Enacard - 5mg (28 Tablets)
販売価格(税込): 4340 円
オリジナル商品名 : エナカルド錠
製薬会社名 メリアル
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
うっ血性心不全 僧帽弁閉鎖不全症 拡張型心筋症
商品紹介 :
エナカルドは、心機能が低下し、全身組織に酸素や栄養分を運搬している血液循環が悪化したイヌのうっ血性心不全の治療薬です。血液循環に悪影響をおよぼす生理活性物質の生成を抑制し、機能の衰えた心臓の働きを軽減する効果を発揮します。
うっ血性心不全とは全身に血液を送り出す役割をしている心臓の機能が低下し、正常な血液循環を維持できなくなった状態です。高齢犬に多く発症する増加僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)や拡張型心筋症といったありとあらゆる心疾患の末期症状で、進行に伴って咳や息切れ、運動不耐(疲れやすい)、呼吸困難、腹部膨満、失神そして肺水腫といった症状があらわれるようになります。
イヌのうっ血性心不全の治療は、投薬によって心臓の負担を軽減し、症状の緩和や進行を遅らせる内科療法が中心となります。心機能の低下をもたらす要因としては、循環血液量や抹消血管抵抗性の増加、心臓収縮力の低下などが挙げられ、それぞれの容態にあわせて血管拡張剤、利尿剤、そして強心剤などが使用されますが、中でも血管を収縮させる物質の生成を阻害し、血管を拡張させることによる血液動態の改善に優れた効果が認められているのがエナカルドです。
有効成分のマイレン酸エナラプリルは、血管収縮作用を持つアンジオテンシンを生成する酵素の働きを阻害する働きを持つアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬に属する成分です。
アンジオテンシン変換酵素は血管収縮作用を持つアンジオテンシンIIという物質を産生するだけでなく、血管拡張作用を持つブラジキニンという物質も分解するため、その作用の阻害は強力な血管拡張作用と血液循環の改善をもたらし、心臓の負担を軽減する効果を発揮します。
さらにマイレン酸エナラプリルには、心臓の収縮開始時にかかる負荷の拡大による心肥大や心拡大といった心臓のリモデリングを抑制する心保護作用や、腎臓の輸出細動脈を拡張する腎保護作用が認められているほか、効果、安全性にも優れているという利点があるため、イヌのうっ血性心不全治療第一選択薬として世界中で広く使用されています。
使用方法 :
※下記はエナカルド使用のガイドラインです。実際の使用量や投与は獣医師の指示に基づいて行なってください。
1日1回、体重1kgにつき0.5mgを経口投与することが推奨されています。
イヌの体重に基づいた適切な錠剤数、および錠剤の組み合わせを投与してください。
・治療開始後2週間が経過しても思うような治療効果が認められない場合には使用量を容態に合わせて増量しますが、その場合は体重1kgにつき0.5mgを1日2回投与が上限となります。
・投与量の設定は通常24週間かけて行ないますが、うっ血心不全の症状が明らかな場合にはより短期間で行なうことも可能とされています。
・治療開始時や投与量の変更後48時間は、イヌの容態を注意深く観察してください。
・治療開始前、また開始から2日後および7日後に腎機能の検査を含めた診断を受けさせてください。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- エナカルド®
(マイレン酸エナラプリル)
犬用錠剤
商品概要
エナカルド(マイレン酸エナラプリル)は、L-アラニンとL-プロリンという2種類のアミノ酸の誘導体となるエナラプリルのマイレン酸塩です。経口投与後速やかに吸収され、長時間作用型の非スルフヒドリル基アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬であるエナラプリラートへと加水分解されます。錠剤は割り線の入っていない円形で、有効成分の含有量(1.0mg、2.5mg、5.0mg、10.0mgそして20.0mg)によって色分けされています。
適応症
エナカルドは僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症などによって引き起こされる犬の軽度、中度、重度のうっ血性心不全治療や利尿剤との併用療法に用いられます。軽度、中度、重度のうっ血性心不全における運動不耐性を改善することによる延命効果を発揮します。
使用量および投与方法
エナカルドの使用量としては1日1回、体重1kgにつき0.5mgを経口投与することが推奨されています。犬の体重に基づいた適切な錠剤数、および錠剤の組み合わせを投与してください。
有効成分含有量:色
1.0mg:緑
2.5mg:青
5.0mg:ピンク
10.0mg:黄色
20.0mg:白
エナカルドによる治療開始後2週間が経過しても思うような治療効果が認められない場合には、使用量を容態に合わせて増量しますが、その場合は体重1kgにつき0.5mgを1日2回投与が上限となります。投与量の設定は通常2-4週間かけて行ない、うっ血心不全の症状が明らかな場合にはより短期間で行なうことも可能とされています。治療開始時や投与量の変更後48時間は犬の容態を注意深く観察してください。治療開始前と開始から2日後および7日後に腎機能の検査を含めた診断を受けるようにしてください。
使用禁忌事項および副作用
心機能の低下に伴う血圧上昇を原因とする腎前性高窒素血症を発症する傾向があります。これは体液量を減少させる利尿剤や、ACE阻害薬のような血管拡張剤の使用による全身性の降圧作用によって誘発される低血圧症の発症や増悪によるものとされています。腎機能障害のない犬においては、例え尿検査の結果が正常であったとしても、利尿剤との併用によって一時的に軽度の血液尿素窒素値(BUN)や血漿中のクレアチニン値(CRT)のどちらか、あるいは両方の上昇が認められる場合があります。エナカルドによる治療開始前と、治療開始後2日目および7日目には腎機能検査を行ない、異常が認められないかどうか注意深く観察してください。低血圧症や高窒素血症の発症、BUNやクレアチニン値濃度のいずれか、あるいは両方が治療前と比較して急激に上昇するような場合には、利尿剤またはエナカルド、もしくは両方の投与量の減量、治療の中断が必要であり、また定期的な腎機能検査を継続する必要があります。投与量を1日1回から2回に変更した後に過剰投与の症状(例:高窒素血症)が認められるようであれば、投与量を1日1回に戻してください。
一般的にエナカルドの認容性は良好であり、偽薬を用いた臨床試験においても特筆すべき副作用は認められませんでした。また副作用の症状そのものも軽度かつ一時的なものであり、治療を中断する必要があるものではありませんでした。報告されている症状には高窒素血症、活動力低下、嗜眠、低血圧症、見当識障害などがありますが、その発現頻度や程度も偽薬とエナカルドとでは大差ありませんでした。
エナカルドの推奨使用量は心機能の低下している犬の治療域内となっているほか、健康な犬に15mg/kg/日(推奨使用量の30倍の量)を1年間投与した場合における有害事象は認められていません。またこの製品の安全性は人間、動物類における毒性検査で確認されています。
投薬作業者に対する注意事項
誤飲した場合はただちに医師の診察を受け、診察時に製品の使用説明書を担当医あるいは看護士に見せてください。医師は人間が摂取した場合の対応に関して中毒情報センターに相談してください。
保管
子供の手の届かない場所で保管してください。
ブリスターは乾燥した場所で保管してください。25℃以上になる場所では保管しないでください。一時的でも50℃以上となるような場所は避けてください。
廃棄方法:使用後のパッケージは家庭ごみとして処理してください。また未使用の錠剤は医師に返却してください。
使用における注意事項
心拍出量の異常(例:大動脈弁狭窄症)が認められる犬への使用は禁忌とされています。
利尿剤との併用における効果効能、安全性はフルセミドとの併用に基づくものですが、エナカルドをチアジド系(サイアザイド系)利尿剤による治療を受けている犬に投与することも可能とされています。
エナカルドをカリウム保持性利尿剤と併用することは避けてください。
繁殖期の動物における使用
エナカルドを妊娠している雌犬に使用することは望ましくないとされています。また繁殖を目的とした犬への使用における安全性は確立されていません。
動物用医薬品です。
使用後には手をよく洗ってください。
医薬品市販承認取得者
Merial Animal Health Limited
PO BOX 327, Sandringham House
Harlow Business Park, Harlow, Essex, CM19 5TG, UK
医薬品市販承認番号
1mg Vm 08327/4194
2.5mg Vm 08327/4195
5mg Vm 08327/4196
10mg Vm 08327/4197
20mg Vm 08327/4198
法的分類 POM-V
獣医師による要指示薬
使用説明書内容承認:2009年10月
® エナカルドはメリアルの登録商標です。
© 2009年すべての著作権はメリアルに帰属します。