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ポイント!
投薬を勝手に中断しないでね。症状が再発してしまうよ。
甲状腺機能亢進症の治療薬。ホルモンの過剰分泌を抑え、正常な状態を長期的に維持させます。有効成分のチアマゾール(メチマゾール)はアメリカFDAによってネコへの使用が認可されています。
フェリマゾール 2.5mg(100錠)
Felimazole - 2.5mg (100 Tablets)
販売価格(税込): 5690 円
オリジナル商品名 : フェリマゾール、メルカゾール(人間用医薬品)
製薬会社名 デクラ
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
甲状腺機能亢進症
商品紹介 :
フェリマゾール は、高齢のネコに発症の多い甲状腺機能亢進症の治療薬です。
甲状腺機能亢進症とは、のどにある甲状腺という内分泌器官から過剰な量の甲状腺ホルモンが分泌されるようになる疾患です。この甲状腺ホルモンは身体の発育に関わっているほか、体の各臓器の働きを調整するという役割があるため、その過剰分泌は全身の臓器の働きを異常に活性化させ、活動的になる、食欲が旺盛になる、痩せる、多飲多尿、下痢や嘔吐、性格の変化といった症状をもたらします。
そのため高齢にもかかわらず一見元気になったかのように見受けられがちですが、その反面で異常に活性化させられた臓器に負担がかかっている状態であることから、最終的にはこれらの臓器に障害が引き起こされることとなり、全身衰弱、そして心臓、腎臓、肝臓といった器官の障害によって命を落とすこともあります。
フェリマゾールは、ネコの甲状腺機能亢進症の内科療法において第一選択薬とされているチアマゾール(メチマゾール)を有効成分とする抗甲状腺薬です。甲状腺におけるホルモンの過剰生成を阻害し、その分泌を抑制する作用があります。この作用によって体内のホルモン量が正常に保たれるようになることから、ホルモンの過剰分泌によるさまざまな症状を改善する効果を発揮します。
甲状腺機能亢進症の治療には、内科療法のほかにも手術によって異常を引き起こしている甲状腺を切除する外科療法、そして少量の放射線を投与する放射線療法がありますが、いずれもしかるべき設備の整った動物病院にて熟練した獣医師による治療が必要となるうえ、対象となるネコに高齢のネコが多く、施術における危険性が高いという点から、現時点では内科療法によって症状を効果的にコントロールする治療が一般的となっています。
ただし、フェリマゾールをはじめとした抗甲状腺薬での治療の効果は、薬によって甲状腺ホルモンの生成を抑制することによるものです。そのため、薬の使用を中断した場合にはホルモン値が再び高くなり、症状が再発してしまうため、薬剤による治療は長期間にわたって継続する必要があります。
使用方法 :
※下記の使用量はフェリマゾール2.5mgの使用ガイドラインです。実際の使用は獣医師の指示に従って行なうようにしてください。
●甲状腺切除前の猫における甲状腺機能亢進症の症状の安定を目的として使用する場合:
1回1錠を朝と夕の1日2回経口投与します。
●甲状腺機能亢進症の長期的内科療法に使用する場合:
使用開始量として1回1錠を朝と夕の1日2回投与します。
使用開始から3週間後の血清中のサイロキシン(チロキシン、またはT4)の値に基づいて使用量を適宜調整します。使用量の増量は2.5mgずつ行なってください。
・1日の使用最大量は20mg を超えないこととされています。
・錠剤を分割することはできません。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- フェリマゾール®
2.5mg 猫用コーティング錠
チアマゾール
医薬品市販承認取得者
Dechra Limited, Dechra House, Jamage Industrial Estate, Talke Pits, Stoke-on-Trent, Staffordshire, ST7 1XW, UK
出荷管理責任者としての医薬品製造承認取者(市販販売承認取得者と異なる場合)
Dales Pharmaceuticals, Snaygill Industrial Estate, Keighley Road, Skipton, North Yorkshire, BD23 2RW, UK
動物用医薬品の商品名
フェリマゾール2.5mg猫用コーティング錠
チアマゾール(メチマゾール)
有効成分およびほかの成分に関する表記
ピンク色のシュガーコーティングされた両凸の錠剤
1錠にチアマゾール(メチマゾール)を2.5mg含有しています。
付形剤:チタニウム・ダイオキサイド(E171)、エリスロシン(E127)
適応症
甲状腺切除前の猫における甲状腺機能亢進症の症状の安定
甲状腺機能亢進症の長期的内科療法
使用禁忌
原発性肝疾患や糖尿病など全身性疾患のある猫には使用しないでください。
自己免疫疾患の症状が認められる猫には使用しないでください。
好中球減少症やリンパ球減少症などの血液細胞の障害のある動物には使用しないでください。
血小板異常や凝血異常(特に血小板減少症)の認められる動物には使用しないでください。
チアマゾール(メチマゾール)やほかの添加剤、そしてポリエチレングリコールに過敏症の猫には使用しないでください。
妊娠中、授乳中の雌猫には使用しないでください。
「注意事項」を参照してください。
副作用
甲状腺機能亢進症の長期的治療に使用された場合の副作用が報告されています。その多くが軽度の一過性で、治療を中断する必要はないとされています。また、さらに深刻な副作用においても、チアマゾール(メチマゾール)による治療を中断することによって症状が改善するものがほとんどです。
副作用が発現することはほとんどありません。発生頻度が高い副作用には、嘔吐、食欲減退/拒食症、嗜眠、そう痒、そして頭部や頸部の皮膚剥脱、出血素因、肝障害に関連した黄だん、そして血液異常症(好酸球増加症、リンパ球増加症、好中球減少症、リンパ球減少症、ごくわずかな白血球減少症、無果粒球症、血小板減少症、溶血性貧血)が報告されています。これらの副作用は、チアマゾール(メチマゾール)による治療の中断後7-45日以内に消滅するとされています。免疫組織に引き起こされる可能性のある副作用としては貧血があり、稀にみられる副作用としては血小板減少症や抗核抗体などが、極稀にみられるものにはリンパ腺症が挙げられています。これらの副作用がみられた場合にはチアマゾール(メチマゾール)による治療をただちに中断し、症状改善に必要とされる機関で、ほかの療法を考慮する必要があります。
げっ歯類に対してチアマゾール(メチマゾール)を長期的に用いた場合、甲状腺における上皮肉腫瘍を発症する可能性が高くなることが認められていますが、猫においては同様の症状が発現するかどうかは確認されていません。
もし使用によって重度の副作用や、この使用説明書に含まれていない副作用が発現した場合には、速やかに獣医師に報告するようにしてください。
適応対象となる品種
猫
使用量および使用方法
投与方法は経口投与となります。
甲状腺切除前の猫における甲状腺機能亢進症の症状の安定を目的として使用する場合には、1日2回朝夕に2.5mg錠を1錠ずつ投与します。ほとんどのケースにおいて3週間以内に甲状腺機能が正常な状態となります。
甲状腺機能亢進症の長期的内科療法に使用する場合、使用開始量として1回2.5mgを1日2回投与します。使用開始から3週間後の血清中のサイロキシン(チロキシン、またはT4)の値に基づいて使用量を調整します。使用量の増量は2.5mgずつ行なってください。可能であれば1日の投与量を等量に分割し、1日2回、朝夕に分けて投与してください。
錠剤の分割はできません。
治療には必要最低量を使用するようにしてください。
1日1回5mgの投薬が望ましい場合には、そのような投与方法を取ることも可能です。ただし1日2回、1回2.5mgずつの投与と比較して、治療効果が低くなることが予想されます。
5mg錠は高用量の投与を必要とする猫への投与に適しています。
1日の使用最大量は20mg を超えないこととされています。
甲状腺機能亢進症の長期的内科療法を目的に使用される場合は、動物の生涯に渡る使用が必要となります。
適切に投与するためのポイント
血液学、生化学、そして血清中サイロシン(チロシンまたはT4)の値を使用開始前と使用開始から3週間、6週間、10週間、20週間の経過後、そして以降3ヵ月ごとに計測し、その結果に基づいて使用量を調節する必要があります。1日10mg以上が必要とされる動物に対しては、特に慎重な容態の観察が必要となります。
退薬期間
対象外
保管に際しての注意事項
子供の手が届かず、また子供の目につかない場所で保管してください。
25℃以下の場所で保管してください。
容器のふたをしっかりと閉め、湿度の低い場所で保管して下さい。
ラベルや外箱に記載されている使用期限を超過したものは使用しないでください。
容器は外箱に入れた状態で保管してください。
特別な注意事項
チアマゾール(メチマゾール)は血液凝縮を引き起こす可能性があるため、常に充分な飲み水を用意してください。
投与される動物に対する特別な注意事項
1日10mg以上が必要とされる動物は、特に慎重な容態の観察が必要となります。
腎機能の低下している猫への使用は、獣医師の判断による危険度と受益度の斟酌が必要となります。チアマゾール(メチマゾール)は糸球体ろ過率を低下させる可能性があり、それによる基礎疾患の悪化が引き起こされることがあるため、チアマゾール(メチマゾール)を用いた治療中には腎機能の慎重な観察が必要となります。
使用によって白血球減少症や溶血性貧血を発症するおそれがあるため、血液の状態を慎重に観察する必要があります。
治療中に突然に容態が悪化し、特に発熱が認められる動物に対しては血液の採取を行ない、血液検査および生化学検査を行ないます。好中球減少(好中球数が2.5x109/l未満)が見られる動物は、殺菌効果や抗菌効果のある薬による予防とほかの支持療法が必要となります。
妊娠中、授乳中、出産における使用
ネズミを用いた実験において、チアマゾール(メチマゾール)の影響による催奇性作用や胎児毒性が認められています。この製品の安全性は妊娠中、および授乳中の猫においては確認されていません。そのため妊娠中、授乳中の雌猫に対しては使用しないでください。
ほかの薬剤などとの併用による影響
フェリマゾールによる治療を考慮している猫がほかの薬剤による治療を受けている場合には、治療を開始する前に獣医師に相談してください。
フェノバルビタールとの併用によってチアマゾール(メチマゾール)の作用が減弱する可能性があります。
チアマゾール(メチマゾール)には、ベンゾイミダゾール系駆虫薬の肝臓での酸化作用を低下させる作用があることが知られています。この作用により、併用した場合にはベンゾイミダゾール系駆虫薬の血中濃度を上昇させる可能性があるとされています。
チアマゾール(メチマゾール)には免疫調整作用があります。予防接種を受ける際には、この点を考慮する必要があります。
投与従業者に対する特別な注意
投与後には手をよく洗ってください。
誤飲してしまった場合には、ただちに医師の診断を受けるようにしてください。その際フェリマゾールの使用説明書か容器に添付されているラベルを医師に見せてください。
チアマゾール(メチマゾール)の誤飲によって嘔吐、上腹部不快感、頭痛、発熱、関節痛、そう痒、汎血球減少が引き起こされることがあります。治療は全身性のものとなります。
フェリマゾール(メチマゾール)を服用している動物の糞便を処理した後は、手を石鹸でよく洗ってください。
投与中や糞便の処理中の飲食や喫煙はしないでください。
抗甲状腺薬に過敏症である場合、フェリマゾールの取り扱いは避けてください。もし取り扱いによって発疹、顔や唇、目の腫れ、呼吸困難といったような過敏症反応ガみられた場合には、ただちに医師の診断を受けるようにしてください。その際、フェリマゾールの使用説明書か容器に添付されているラベルを医師に見せてください。
錠剤を割ったり砕いたりしないでください。
チアマゾール(メチマゾール)の使用による催奇性作用が疑われています。出産可能の年齢層の女性は、フェリマゾールを服用している猫の糞便の処理の際はゴム手袋を着用するようにしてください。
妊娠中の女性は、錠剤を取り扱う際にゴム手袋を着装してください。
過剰摂取
若い健康な猫に1日30mgまでを投与した場合、次に記載する副作用が投与量に比例して見られました:拒食症、嘔吐、嗜眠、そう痒、好中球減少症、リンパ球減少症、血清中のナトリウムとリン値の減少、マグネシウムとクレアチニン値の上昇、抗核抗体の発現。1日30mgを投与された猫の中には、溶血性貧血と深刻な容態悪化が認められたものもありました。これらの症状は、1日20mgを投与されている甲状腺機能亢進症の猫にも認められる可能性があるとされています。
甲状腺機能亢進症の猫が過剰な量を摂取した場合、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性があります。しかし甲状腺機能低下症の発症はネガティブフィードバックのメカニズムによって妨げられるため、実際に発症することは考えられにくいとされています。
この使用説明書の「副作用」の項目を参照してください。
もし過剰摂取してしまった場合には、ただちに使用を中断し、獣医師の診断を受けてください。
対症療法と支持療法を行なってください。
使用後あるいは未使用の製品、また残った内容物の処理に関する注意事項
使用後の容器はごみ箱へ捨ててください。未使用の錠剤は獣医師へ返却してください。
この使用説明書の内容が承認された日付
2010年12月15日
その他の情報
動物用治療薬としてご使用ください。
獣医師の処方が必要とされる処方箋です。
容器の形態:低密度ポリエチレンのタンパー・エビデントのふたがついた白いポリエチレンの容器に100錠が入っています。
イギリス、およびアイルランドで認証された動物用医薬品です。
イギリス:Vm 10434/4050 POM-V 処方箋薬—獣医師
アイルランド:VPA 10799/045/001 POM 処方箋
この動物用医薬品に関しては地域の医薬品市販承認取得者にお問い合わせください。
Dechra Veterinary Products Limited, Sansaw Business Park, Hadnall, Shrewsbury, Shropshire, SY4 4AS, UK