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ルンブロキナーゼ Lumbrokinase

成分説明
ルンブロキナーゼは、ルンブルクスルベルスと呼ばれる食用アカミミズから抽出されたたんぱく質分解酵素です。血液が凝固することによって形成された血栓を溶解し、悪化した血流を改善する作用があるとされています。

血液中の血液凝固因子が、出血時に血液の流出を阻止するために形成すされる網状の組織(フィブリン)が血栓です。この血栓は、出血が止まって血管が再生すると、プラスミンというたんぱく質分解酵素によって分解されますが、このプラスミンは加齢とともに減少するため、加齢に伴い血管内に形成された血栓が蓄積されてしまうことがあります。血栓によってもたらされる血管の狭窄や閉塞による血流の悪化が血栓症と呼ばれる症状で、各臓器へ充分な血液が供給されなくなることにより各臓器に機能障害を引き起こします。

このような血栓の形成に伴う血流の悪化や血栓症の治療、またその予防として注目を集めているのが別名ミミズ酵素としても知られているルンブロキナーゼです。血栓を形成しているフィブリンを直接分解する作用と、体内の血栓分解酵素、プロスミンを活性化する作用があり、これらの作用の相乗効果によって強力な血栓溶解作用を発揮するとされています。その一方で、従来の抗凝固薬や抗血栓薬のように生体の血液凝固因子の働きを妨げることがないことから、これらの薬に使用において懸念されている出血のリスクが認められないといった利点もあり、現在では人間や動物の薬、あるいはサプリメントとして幅広く取り入れられています。

成分分類
その他

適応
血流改善

注意事項
比較的安全性が高いとされていますが、成分に過敏症である場合や、出血傾向、潰瘍、動脈瘤などが見られる場合、そして妊娠中や授乳中の動物への使用に当たっては獣医師と相談するようにしてください。