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- 2019年11月04日
獣医が勧める犬クッシング症候群のダイエット(規定食)について
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本コラムはアメリカのサイトの翻訳となり、日本での治療についてはかかりつけの獣医師や専門家にご相談下さい。コラムの内容について当店にお問い合わせをいただいてもお答えできかねます。
出典: PetMD What’s the Vet-Recommended Diet for Canine Cushing’s Disease?
https://www.petmd.com/dog/nutrition/whats-vet-recommended-diet-canine-cushings-disease?icn=HP-DOG%20NUTRITION&icl=What%E2%80%99s%20the%20Vet-Recommended%20Diet%20for%20Canine%20Cushing%E2%80%99s%20Disease?
犬クッシング症候群はその診断と治療が難しい一方で、コントロールすることが可能です。従来の薬物療法と食事によって飼い主の方が病気を効果的にコントロールすることができます。
獣医が勧める従来の治療法は、診断される犬クッシング症候群の種類、下垂体または副腎かにより異なります。
犬クッシング症候群、2種類のための治療の選択肢
「副腎腫瘍」は、大きな腹部手術により治療することができます。
患犬より腫瘍を取り除くことに成功し腫瘍が広がっていなかったならば、犬クッシング症候群の完治は可能となります。
しかし、副腎腫瘍を取り出す手術が危険で複雑なため、薬で病気を管理することが一般的に選択されます。
「下垂体腫瘍」は犬クッシング症候群において最も一般的なケースで全体の80-85パーセントを占めます。
下垂体によって誘発されたタイプの犬クッシング症候群の治療は最も複雑です。一般に使われる薬は2種類あり、アニプリルとリソドレンです。
食事の管理は愛犬の生活の質の向上に役に立ちます。そして病気のコントロールを成功させるために薬による治療を補います。
犬クッシング症候群のために推薦される食事
栄養学に基づく療法が正しく行われると、コルチゾールの高い循環値を軽減することができ、第二の基礎疾患の進行を管理することができます。さらに愛犬の寿命も改善するかもしれません。
真っ先にすべきことは、愛犬に脂肪分や糖分の高い食べ残しやおやつをあげるのをやめることです。そして、代わりに愛犬にあった犬クッシング症候群のための食事に獣医の指示に従って替えてください。
獣医が犬クッシング症候群の食事の中に含まれていると良いと推奨するものは次の通りです。
成犬のための配合
ドッグフードは全年齢に理想とされるものではなく、アメリカ飼料管理協会(AAFCO)の成犬へ推奨されるものに合ったものでなければなりません。
これはこの病気が原因で筋肉が衰弱することを補うためのものであり、他のライフステージ(例えば子犬ステージ)のようなカロリーが高いものではないからです。
低脂肪で適度な繊維
犬クッシング症候群の犬はコルチゾールの濃度が上がっています。そして、それはトリグリセリドとコレステロールを増やします。
これらの増加と戦うのを助けるには以下が合理的となります。
低脂肪 乾燥重量(*)の12パーセント未満、
適度な天然繊維 乾燥重量で8-17パーセント
(*) DRY MATTER、DMと表される
はじめにペットフード1袋すべてのDM(乾燥重量)を計算します:
100% から(ペットフードの袋に表記されている水分量)を引くと全体のの乾燥物質(DM%)となります。
次に各栄養物のDM(乾燥重量)を計算します:
脂肪 % (袋に表示されているパーセント)÷ DM%
繊維(袋に表示されているパーセント) ÷ DM%
DM(乾燥重量)の計算例 |
名 称 | 計 算 | DM(乾燥重量)値 |
水分:10% | 100%-10% | 90% |
脂肪:9% | 9% ÷ 90% | 10% |
繊維:10% | 10% ÷ 90% | 11% |
高消化性タンパク質
食物のタンパク質は、高い率で消化されなければなりません。
適した食物の例として次が挙げられます:卵白、筋肉質が多い肉(チキン、牛肉、ラム)と臓物。
低ナトリウムと低塩化物
愛犬が高血圧であるなら、獣医は塩化物分が高い食品を避けるよう勧めるでしょう。低ナトリウムの食事は、血圧を正常に保つのに役立ちます。
犬クッシング症候群規定食にサプリメントを補う必要があるか?
どのサプリメントが役に立つかヒントをいくつかご紹介します
コルチゾールは、カルシウム排出とビタミン代謝を増やす傾向があります。与えているフードがAAFCOによる成犬用配合の規格と合っている限りサプリメントは必要ありません。
α-トコフェロール、β-カロチン、ビタミンC、セレンとメチオニンの組合せからなる抗酸化療法は、循環する血脂肪を下げる際に有効である場合があります。
魚油サプリメントは、循環するトリグリセリドと脂肪を下げるのを手助けすることができます。魚油は、犬のクッシング病が原因で起こるダルコートと炎症性皮膚疾患の状態を改善するのにも役立つかもしれません。
かかりつけの獣医が、必要に応じてサプリメントを勧めることでしょう。
補足 犬クッシング症候群を持つ犬のヘルスケアのヒント
水を制限しないでください。
犬クッシング症候群の犬はのどが渇きやすい傾向にあります。十分な飲み水を(携帯することも含めて)常に飲めるよう用意してあげてください。
常に飲み水を補充し、排泄のために外へ連れ出す(または、おもらしをしてしまうなど)ことは飼い主さんにとってストレスが溜まる事です。そんな時はこう自分に言い聞かせましょう、「ずっとは続かない」。 症状がコントロールされるようになった時には、犬クッシング症候群の犬は、コントロールされる前のようには水を飲み続けたりしないのです。
過去に獣医に愛犬の減量について指摘されていたなら、今度は真剣に取り組みましょう。安全に減量を成功させるにはどうしたらよいかわからない場合は、獣医のアドバイスを仰ぎましょう。
犬クッシング症候群はコントロールするのが大変難しくなることがあります。それは、終わりの見えない試行錯誤の繰り返しのように感じるかもしれません。かかりつけの獣医が治療の過程で愛犬にとって一番健康な生活が持てるようサポートしてくれることでしょう。
Laci Schaible博士
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