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肝疾患

肝臓はイヌやネコの腹部にあり、栄養素の代謝、有害物質の解毒、老廃物の排泄といった生命維持に必要不可欠な働きをしている臓器です。自己再生能力が強いため、その機能が組織の多少の損傷によって影響を受けることはほとんどなく、正常な機能を維持する能力を有しています。しかしその反面で、組織の損傷による症状が認められにくいため、実際にその機能低下の症状が認められた時点では組織の80%以上が破壊された状態となっており、手遅れとなってしまうことも珍しくないために注意が必要です。


■詳細
肝臓の疾患は、肝臓の組織そのもの(肝実質)に起るもの、肝臓とほかの組織を結んでいる血管に起こるもの、そして肝臓で生成された胆汁の通り道である胆道に起こるものに分類できます。

●肝臓の組織そのもの(肝実質)の疾患
一般的にみられる疾患として、イヌにおいては急性あるいは慢性の肝炎、ネコにでは脂肪肝とも呼ばれる肝リピドーシスがあります。

イヌによくみられる急性肝炎には「犬アデノウイルス1型(CAV-1)」の感染が原因となる犬伝染性肝炎や、レプトスピラという細菌への感染が原因となるレプトスピラ症があります。いずれも命を落とす危険のある疾患ですが、特に後者による犬伝染性肝炎は、場合によっては劇症肝炎を引き起こして突然死する危険性もあります。
一方の慢性肝炎は長期間にわたって肝臓に炎症が起こり、肝細胞が徐々に破壊されていく状態です。原因が特定できず、また肝臓の再生能力の高さから発症に気づかないことが多いため、実際に肝機能低下の症状が見られた時点ではその組織のほとんどが機能不全となっている肝硬変の状態であることも少なくありません。

ネコによくみられる肝リピドーシスは、ホルモン異常や栄養バランスの悪いエサ、糖尿病などさまざまな要因が引き金となって生じた脂質代謝異常によって、肝臓に脂肪が蓄積した状態です。蓄積した脂肪が肝細胞を破壊してしまうことから肝機能障害を引き起こす原因となり、最悪の場合は肝不全によって命を落とす可能性もあります。

●肝臓の血管に起こる疾患
代表的な疾患に門脈シャントがあります。門脈とは本来、肝臓に栄養素の代謝や毒物の解毒を必要とする物質を含んだ血液を運ぶ役割を持つ血管ですが、門脈シャントは何らかの原因によってこの門脈が肝臓に流れ込まずに全身を循環する大静脈とバイパスを形成してしまう疾患です。
これにより、本来肝臓での解毒を必要とするアンモニアなどの物質が全身を循環することで各組織に障害を引き起こすほか、肝臓に流れ込む血液が減少することから肝機能障害が起こることもあります。そのほとんどが先天的な原因が要因ですが、中には慢性肝炎や肝硬変による発症もあるとされています。

●胆道系の疾患
胆道系の疾患には、肝臓内で作られた胆汁の通り道となる胆管が炎症を引き起こす胆管炎、また胆管炎の炎症が肝組織にまでおよぶ胆管肝炎があり、胆管肝炎には細菌感染による急性の化膿性胆肝管炎と、炎症の慢性化による免疫異常のリンパ球性胆管肝炎とがあります。
これらの胆管炎や胆管肝炎は特にネコの慢性肝疾患としてよくみられ、肝臓で生成された胆汁がうまく排出されずに肝臓に溜まることから、ビリルビンの上昇や黄だんがみられるようになります。

【肝疾患、肝機能低下によって見られる症状】
食欲不振
体重の減少
慢性の下痢、嘔吐
多飲
頻尿
黄だん
精神症状
腹水
出血

■対処法
肝臓は再生能力が高く、また一部の細胞に障害が引き起こされたとしてもほかの細胞がその機能を補う予備能力があるため、多少の損傷によってその機能が低下することはありません。そのため、初期のうちは組織の損傷や機能低下による症状があらわれることはほとんどなく、実際に症状が発現した時点では組織の80%以上が破壊された状態であり、手遅れとなることも少なくありません。

また基本的に肝臓は栄養素の代謝に関わっている臓器であるため、その機能低下によって栄養不良状態が引き起こされ、この栄養不良によって肝疾患がさらに悪化してしまうという悪循環に陥る傾向にあります。
そのため肝疾患を発症した場合には原因疾患に対する治療に加え、脂質を抑え、消化の良い炭水化物やたんぱく質の摂取や、肝機能を増強させる栄養補助剤などによる栄養的サポートを行なうことが肝臓の負担の軽減、および肝細胞の再生能力の増強に必要不可欠であるされています。

イヌ伝染性肝炎やレプトスピラ症は、予防接種によってその発症が抑えられる疾患であるため、予防接種を欠かさないことも大切です。

■その他
イヌやネコの肝障害のひとつに、薬物の摂取による薬物性肝障害があります。特にネコの肝臓は人間やイヌの肝臓と比較して薬物代謝能力が低いため注意が必要です。人間用の薬物の中にはイヌやネコの重篤な肝障害を引き起こす原因となりうる成分が含まれている場合もあるため、勝手に摂取してしまうことがないよう適切な管理をする必要があります。

また肝炎をはじめとした肝疾患は症状があらわれにくいため、定期的な健康診断や血液検査による早期発見に努めることが非常に重要です。

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