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脳腫瘍

頭蓋骨の内部に発生する腫瘍で、脳組織から発生する原発性脳腫瘍と、ほかの臓器から転移した転移性腫瘍がありますが、いずれも急激な増大や転移がみられます。一般的に予後の悪い悪性腫瘍と、周囲組織との境界が明瞭で増大の速度も遅く、全摘することが可能な良性腫瘍とに分けられ、その症状は発生する腫瘍の部位により、歩行時のふらつきやけいれん、運動失調などさまざまです。


■詳細
頭蓋内に形成された良性/悪性の腫瘍が脳を圧迫して脳機能障害を引き起こす疾患です。一般的に、年齢を問わずすべての動物に発症する可能性がありますが、特に高齢の動物に多く認められる傾向があり、ペットの高齢化に伴ってイヌ、ネコの死因の上位を占めるようになっています。

脳腫瘍には、脳や脊髄といった脳の組織から発生する脳原発性腫瘍と、頭蓋内以外のがんが頭蓋内に転移して増大する転移性腫瘍があり、その種類は発生する組織に基づいて数百種類にも分類されています。
イヌやネコにおいては、脳や脊髄を包んでいる髄膜が腫瘍化する良性腫瘍のひとつである髄膜腫がもっとも多く見られますが、グリア細胞(神経膠細胞)から発生するグリオーマや、転移性腫瘍のひとつである血管肉腫などの悪性腫瘍の急激な症状の悪化により数日で命を落としてしまうケースも報告されています。
いずれの腫瘍も、頭蓋骨という硬い骨に囲まれた閉鎖部位に腫瘍という異物が生じることで起こる頭蓋内圧の上昇や、組織の圧迫による嘔吐、視力障害、運動障害、意識混濁や腫瘍による刺激によって、脳の一部が異常に興奮により発生するけいれん発作などがみられるようになります。

脳腫瘍の治療と予後は腫瘍の種類や悪性度によって異なりますが、長期的な頭蓋内圧の上昇や脳組織の圧迫は脳機能の著しい低下を招き、命の危険を引き起こします。しかし早期発見による治療で完治する可能性もあるため、疑わしい症状がみられた場合には速やかに獣医師の診察を受けることが大切です。

【主な症状】
・痙攣発作
・嘔吐
・運動失調
・性格、行動の変化
・旋回運動
・視覚障害
・斜頸

■対処法
脳腫瘍の治療は、種類や発生部位によって緩和療法、放射線治療、外科療法、化学療法を単独、あるいは組み合わせて行ないます。

緩和療法:特別な治療を行なわずに、内服薬や温熱療法を用いて痛みや症状を和らげ、動物の生活の質(QOL)を改善します。主に治癒が望めない場合に、動物の負担を軽くして快適な生活を可能な限り維持する目的で行なわれます。

放射線療法:放射線を腫瘍に照射して腫瘍細胞を殺傷し、腫瘍の増大を食い止める治療方法です。比較的有用性が高く、主に外科手術が不可能な場合や外科療法では取りきれなかった腫瘍に対するに効果が高いとされています。しかし腫瘍細胞の周りにある正常細胞をも損傷してしまうため副作用を伴う点や、適切な治療器が導入されている動物病院が少ないという問題があります。

外科療法:手術によって物理的に腫瘍を取り除く療法で、特に転移の認められない良性腫瘍においてはもっとも有効な方法とされています。
しかしイヌやネコの頭は小さいため手術自体が難しい上、特別な脳神経外科の技術を持った獣医師や機材が必要なことから、実際に手術を行なうことができる動物病院が限られているのが現状です。また浸潤性の強い腫瘍においては細胞レベルで切除しきれない部位が残り、再発することもあります。

化学療法:抗がん剤を用いて全身的に腫瘍細胞を攻撃する療法です。全身に散らばっている腫瘍に対して効果があり、転移の予防や腫瘍の増大を遅らせる効果を発揮します。
人間における化学療法とは異なり、獣医療においては生活の質(QOL)を重視し、嘔吐や食欲の減少をほとんど起こさない方法で行なわれるため、人間にみられるような重い副作用が発現はすることは稀であるとされています。また副作用をおそれて抗がん剤の投与量を減少すると効果も減少してしまうため、抗がん剤に対する知識のある獣医師による治療が重要です。

■その他
年齢、品種にかかわらずすべての動物に発症する可能性がありますが、特に発症率の高い品種はボクサー、ボストン・テリア、シェルティ、コリー、パグ、そしてフレンチ・ブルドッグなどです。

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