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脂漏症

栄養の偏りやホルモン分泌の異常、微生物の感染によって全身に皮脂異常が引き起こされた状態です。 皮脂が過剰に分泌されることで体全体が脂っぽくべたつく油性脂漏症と、逆に皮膚の新陳代謝が活発になりすぎて皮脂が減少し、皮膚の乾燥やフケが多くみられる乾性脂漏症に分類されます。 【主な症状】 ・体臭が強くなる ・皮膚がべとつく ・皮膚がガサガサする ・フケが増える ・脱毛


●もっと詳しく

脂漏症には原発性突発性脂漏症と続発性脂漏症があります。
原発性突発性脂漏症は表皮、毛包、爪部分の角質化や角化の異常を特徴とする遺伝性の病気です。大抵の場合18ヵ月から24ヵ月未満の幼齢に発症し、成長と共に増悪する傾向があります。

一般的に見られる脂漏症は後者の続発性脂漏症で、内分泌(ホルモン)異常、栄養の偏り、アレルギー、寄生虫や細菌、真菌の表皮への寄生などによって皮膚の新陳代謝のサイクルが異常に早まることで発症し、過剰な皮脂によるベタツキ、体臭が強くなる、皮膚が乾燥してかさつく、フケが多くなるといった症状がみられるようになります。
また脂漏症による皮脂や角質の異常は細菌やイースト感染に最適の環境であるため、脂漏症にかかっている多くのイヌやネコには、ブドウ球菌属やマラセジア属といった細菌などによる感染症がみられ、しばしば痒み、広域にわたる皮膚炎、丘疹、かさぶた、脱毛、フケといった症状がみられることがあります。

●病気の対処法

脂漏症の症状緩和と皮膚の正常化には、感染症などによる痒みを抑えるための一時的療法とシャンプーによる療法の併用が一般的です。
特にシャンプーは表皮に存在している細菌やイーストの数を減少させ、ウロコ屑や皮脂を除去し、痒みを抑える作用があるうえ、異常に早くなっている皮膚の新陳代謝のサイクルを正常化させる効果も認められています。
また併発性の細菌感染症である膿皮症の治療には、原因となるスタフィロコッカス・インターメディウスに有効な抗生物質の使用が適切とされています。

●その他

【原発性突発性脂漏性にかかりやすいイヌ】
コッカー・スパニエル、スプリング・スパニエル、バッセットハウンド、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア、ダックスフンド、ラブラドル・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーなど

【脂漏症にかかりやすいイヌ】
パグ、ブルドッグ、コッカー・スパニエル、シー・ズー、スプリング・スパニエル、ビーグル、ウエスティ・バッセットハウンド、ジャーマンシェパード、シャー・ペイ、アイリッシュ・セター、ダックスフンドなど

【薬用シャンプーについて】
脂漏症の治療に用いられる薬用シャンプーはその効用によって「角質溶解シャンプー」、「角質軟化シャンプー」、「皮膚軟化シャンプー」、「微生物増殖抑制シャンプー」に大別されます。症状に合わせて適切なシャンプーを選ぶことが大切です。また過度なシャンプーは逆に脂漏症を引き起こす原因ともなってしまうため注意が必要です。

「角質溶解シャンプー」:細胞に作用し、表皮の角質細胞を膨張させ削ぎ落とすことによって分厚くなっている角質を取り除きます。

「角質軟化性シャンプー」:皮膚の基底層の生成を遅らせることによって角質化の早さを正常化させます。

「皮膚軟化シャンプー」:皮膚からの水分の喪失を阻害する保湿作用があります。

「微生物増殖抑制シャンプー」:皮膚に付着している細菌や真菌に対して殺菌作用を発揮します。





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