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ヒゼンダニ

疥癬(かいせん)を引き起こすダニの一種で、「耳ヒゼンダニ」や「ショウセンコウヒゼンダニ」など多くの種類が存在し、イヌやネコをはじめ、ウサギ、ハムスター、フェレットなどにも寄生します。 専門医でもその検出は難しいとされていますが、感染したペットは異常なほどのかゆみが起こり、そのかき傷が原因となって抜け毛や炎症、さらに二次的な細菌感染が起こることもあります。


●もっと詳しく

ヒゼンダニは直接感染することが多いですが、それ以外にも首輪やブラシを介してや、ヒゼンダニがいる場所を通っただけで感染することもあるほど強い伝染性を持っています。

顔、ひじ、腹部など、毛が少なくて柔らかい部分を好み、体の表面に寄生して、その表皮を食べて生活します。皮膚の中に植え付けられた卵は3-10日でふ化して成長し、さらに成長したメスダニは皮膚の中に再び産卵するという約3週間のサイクルを繰り返して行きます。
症状が進行すると厚いカサブタになり、その下にはさらにヒゼンダニが繁殖します。感染部分は強いかゆみを伴うために、引っかき傷から炎症を引き起こしたり、その傷口から細菌が感染することもあります。
そのまま放置しておくと症状が全身に広がり、かゆみから来るストレスなどにより、徐々に衰弱していきます。

●病気の対処法

患部の毛を刈り、ヒゼンダニによる感染がどの程度かを把握します。その後、薬用者ンプーや駆除剤などを使用し、完全に死滅するまで治療を続けます。
なお、一時的に症状が改善した場合でも再発するおそれがあるため、ヒゼンダニが完全に死滅または駆除できるまでは治療を中断しないことが重要なポイントです。

●その他

ヒゼンダニはペットの体から離れると数日しか生きられないため、ペットの小屋、器具など、直接接触するものを消毒し、生活環境を清潔に保つことが感染の予防につながります。

 


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