適応症状 :
外部寄生虫（ノミ・マダニ）

有効成分名 :
ニテンピラム　Nitenpyram

商品紹介 :
キャプスター錠は、イヌやネコの皮膚に寄生し、吸血することによってさまざまな病害をもたらすノミの駆虫薬です。使用後30分以内に効果が発現し始め、4時間後には体表のノミの90%以上が駆虫されるといった優れた即効性と高い駆虫率が特長です。また飲むタイプの薬であるため、スポット・オンタイプのように投薬時に薬の臭いが気になる、床や家具に薬液が付着するといった問題もなく、シャワーなどによって効果が減弱することもありません。さらに安全性も高く、週齢4週以上の子イヌや子ネコにおいても使用が可能となっています。

ノミはイヌやネコの体表に付着し、吸血することによって生存している昆虫です。宿主となるイヌやネコへの寄生後24時間以内に交尾を開始し、メスは1日平均で約30個から50個、一生のうちには約2000個もの卵を産み落とします。卵から孵化して成長した新しい成虫は、親と同様に宿主となるイヌやネコに寄生し、交尾、産卵することによる繁殖サイクルを繰り返しますが、ノミの卵から成虫までの成長期間はわずか14日程であるため、寄生後の繁殖は驚異的なものとなります。

ノミの寄生は吸血によるかゆみや不快感だけでなく、大量の吸血による貧血、唾液によるアレルギーの発症、条虫（さなだ虫）の媒介などをもたらします。これらの影響は同居しているほかのイヌやネコはもちろん、飼い主である人間にまで及ぶことがあるため、いったん寄生が認められた場合にはその繁殖を抑制する処置を早急に取る必要があります。

イヌやネコの体表に寄生しているノミの駆虫に優れた効果を発揮するのがキャプスター錠です。投薬後、速やかに動物の血中内へと移行した有効成分のニテンピラムが、吸血によってノミの体内に入り、その殺虫作用を発揮します。この作用によって体表に寄生している成虫を死滅させ、ノミの吸血による症状を改善するとともに、成虫の産卵によるノミの繁殖サイクルを断ち切る効果をもたらします。

しかし、キャプスター錠の効果はノミの成虫に対してのみ有効であり、イヌやネコの飼育環境下に存在している卵や幼虫、さなぎには効果がありません。実際にイヌやネコの体表に寄生している成虫は、動物の飼育環境下に存在している卵や幼虫、さなぎの段階を含めた全体の約5%にしか過ぎないとされているため、ノミを寄生を効果的にコントロールするには成虫のみでなく、成虫になる前の段階の卵、幼虫、さなぎを死滅させる対策を取ることが必要不可欠とされています。

使用方法 :
通常は1日1回1錠を投与します。

・錠剤は直接投与するか、エサに混ぜて与えることができます。餌に混ぜた場合にはペットが錠剤を飲み込んだかどうか必ず確認し、飲み込んだことが確認できない場合には、再度錠剤を与えるようにしてください。