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ポイント!
ペットを溺愛するだけではなく、習性を考えた飼育をしてあげてね。
分離不安症の治療薬。不安な気持ちを抑制して、破壊行動や無駄吠えといった問題行動を取ることを妨ぎます。
クロミカルム 5mg(体重1.25-5kgのイヌ・3kg以上のネコ用) (30錠)
Clomicalm -5mg (30 Tablets)
販売価格(税込): 6750 円
オリジナル商品名 : クロミカルム
製薬会社名 ノバルティス
適応症状 :
分離不安症
商品紹介 :
クロミカルム5mgは飼い主の不在時に必要以上の不安を感じ、破壊や粗相といった問題行動を引き起こす分離不安症の補助療法薬です。極度な不安を感じるのを妨げる効果があるとされています。
分離不安症とは、例えばイヌの場合では、飼い主の不在時に限って引き起こす屋内・屋外の物品の破損、過剰に吠える(無駄吠え)、不適切な排尿・排便などの問題行動を特徴とする疾患です。その原因が飼い主と離れることに対する極度な不安によるものとされていることから、精神疾患のひとつとされており、現在では飼育されているイヌの1割に発症が認められるとされています。もともとイヌは群れで生活する習性があることから、孤独を嫌う傾向ある上、近年では飼い主が必要以上に愛情を示すことも珍しくなく、これらの要因が絡み合って発症すると考えられています。
分離不安症の直接の原因である不安という感情は、脳内においてさまざまな情報や感情の伝達に関わっている神経伝達物質のバランスの崩れが原因であるとされています。脳内の神経伝達物質は数十種類が存在し、それぞれが異なる機能を持っていますが、中でも分離不安症の原因は、意欲に関するノルアドレナリンや精神を安定させる作用のあるセロトニンなどの働きが不十分になることによって引き起こされるとされています。
この脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを調整するのがクロミカルム5mgです。有効成分のクロミプラミンは、人間のうつ病や強迫性障害の治療にも用いられている三環系抗うつ剤に属する成分です。脳内で情報伝達のために放出されたノルアドレナリンやセロトニンが、神経細胞の前シナプスに再吸収されその情報伝達能力を終焉させられることを妨げ、これらの神経伝達物質の情報伝達作用を増強することよって不安を軽減させる作用があるとされています。
分離不安症の原因となる不安は、飼い主が外出することを強調するような行動を取ることが引き金になるとされています。そのため治療はクロミカルムによる精神安定作用に加えて、飼い主が外出することに対してイヌが必要以上にストレスを感じたり不安がらせないようにする行動療法を同時に行なうことが大切です。
また、クロミカルム5mgは同様の作用によって、ネコの不安やストレスによる尿スプレー(尿マーキング)と呼ばれる行為を防止する作用もあるとされています。
使用方法 :
1回の投与量
●イヌ:
体重1.25-2.5kg: クロミカルム5 x 0.5錠
体重2.5-5kgの犬: クロミカルム5 x 1錠
●ネコ:
体重3-6kg:クロミカルム 5 x 0.5錠
体重6-12kg: クロミカルム5 x 1錠
・イヌには1日2回、ネコには1日1回投与します。
・餌と一緒に与えることが好ましいとされています。
・錠剤は分割して投与することができます。
■使用期間
・行動療法の補助として、通常2~3ヵ月の投与が必要
1週間ぐらいで改善の兆候があらわれますが、安定した効果が得られるのには通常約4週間かかります。
行動療法が軌道に乗り、症状が改善されたら投薬を中止できます。また、3ヵ月経過しても症状の改善が見られない場合も中止してください。
■使用できないケース
●緑内障のイヌ
眼内圧を上昇させる可能性があります。(末梢性抗コリン作用)
●心疾患のあるイヌ
心拍増加、心収縮力増加、血圧上昇(交感神経刺激作用)があらわれる可能性があります。
●てんかんなどの痙攣性疾患のある、または既往歴のあるイヌ
痙攣の閾値を下げる可能性があります(中枢性抗コリン作用による)。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- 動物用処方箋薬
子供の手の届かない場所で保管してください。
動物の治療薬としてのみ使用してください。
クロミカルム® 5 犬・猫用錠剤 APVMA 50183
クロミカルム® 20 犬用錠剤 APVMA 50184
クロミカルム® 80 犬用錠剤 APVMA 50185
有効成分
以下の成分がそれぞれの錠剤に含まれています:
クロミカルム5: 塩酸クロミプラミン 5mg(クロミプラミン4.5mg相当)
クロミカルム20: 塩酸クロミプラミン20mg(クロミプラミン18mg相当)
クロミカルム80: 塩酸クロミプラミン80mg(クロミプラミン72mg相当)
適応症
犬が足などを過剰に舐める行為や、それによって生じる皮膚炎、尻尾を追い回すなどといった犬の常動行動(強迫性障害)の治療
分離不安症の犬が取る破壊行動や無駄吠え、決められた場所以外での排泄といった不安障害に対する補助療法
去勢された雄猫や雌猫の尿スプレー(尿マーキング)に対する補助療法
薬理学的特性
クロミカルムは塩酸クロミプラミンを有効成分とする薬です。クロミプラミンとその主な代謝物であるデスメチルクロミプラミンは生体内において活性し、神経細胞によるノルアドレナリン、セロトニンの再吸収作用を阻害することによってクロミカルムのさまざまな効能を発現させます。そのためクロミカルムは三環系抗うつ剤の作用とセロトニン再吸収阻害作用の両方を併せ持つとされています。
副作用:
クロミカルムを取り扱い説明書の指示に従って使用した場合、鎮静、拒食、嘔吐の増加など、軽度で一時的な副作用を引き起こす可能性があります。ごくまれにクロミカルムの抗コリン作用により、猫の尿閉が引き起こされることもあります。
使用における注意事項:
不整脈やてんかん、狭角緑内障などが見られる犬や猫へのクロミカルムの使用は慎重に行なうようにしてください。また、尿閉塞や尿閉の素因が認められる犬や猫に対しても慎重な使用が必要です。クロミカルムを攻撃性の治療薬として使用することは推奨されていません。また、例え適応症に該当した場合においても、過去に攻撃的な行動を取る傾向が見られた犬や猫に対する使用も適切ではないとされています。
クロミカルムの効果効能と安全性は、体重1.25kg未満の犬や猫、および月齢6ヵ月に満たない犬や猫に対しては確立されていません。
塩酸クロミプラミンの代謝は肝臓でのグルクロン酸抱合によるものです。犬と比較して猫はこの排泄機能が低いため、猫にクロミカルム5を使用する場合には特別な注意が必要です。
妊娠中・授乳中の使用:
繁殖、あるいは授乳中の犬や猫におけるクロミカルムの安全性は確立されていません。これらの犬や猫においては、使用による有益性が危険性を上回ると獣医師によって判断された場合にのみ使用するようにしてください。
ほかの薬剤との併用による相互作用:
他薬と併用による弊害は、犬と猫に対しては確立されていません。また臨床試験における、抗生物質類、ワクチン類、抗寄生虫薬類、そして中枢神経に作用する薬剤との併用による弊害は認められていません。クロミカルムには中枢神経抑制薬(精神安定剤など)の作用を増強する可能性があるとされ、また同様にカテコールアミン類(アドレナリンなど)や抗コリン薬、そして第二世代のジアゼピン(ジアゼパムではなく)の作用を増強する可能性もあるとされています。クロミカルムとモノアミン酸化酵素阻害薬との併用、またモノアミン酸化酵素阻害薬による治療後2週間以内にクロミカルムの使用を開始することは避けてください。
使用禁忌
不明
過剰摂取:
クロミプラミン40mg/kg(推奨されている使用量の10-20倍)のクロミプラミンを経口投与した場合、軽度で一時的な毒性が犬に認められました。そのため40mg/kgを超える量を長期的に投与することは避けてください。中毒量(735mg/kg)のクロミプラミンを犬に投与した場合、非特定性の中枢神経抑制やけいれんが引き起こされました。過剰摂取に対する特別な解毒剤は存在しません。そのため過剰摂取した際の治療は補助療法になります。
使用方法
錠剤の砕剤は、子供の開けられない容器の中で行なってください。
用量・用法:
犬:
下記に従って、1回体重1kgにつき1-2mgを1日2回(1日の総量2-4mg/kg)投与します。
猫:
下記に従って、体重1kgにつき0.3-1.0mgを1日1回投与します。
1回の投与量
犬:
体重1.25kg以上から2.5kgの犬 クロミカルム5 x 0.5錠
体重2.5kg以上から5kgの犬 クロミカルム5 x 1錠
体重5kg以上から10kgの犬 クロミカルム20 x 0.5錠
体重10kg以上から20kgの犬 クロミカルム 20 x 1錠
体重20kg以上から40kgの犬 クロミカルム80 x 0.5錠
体重40kg以上から80kgの犬 クロミカルム 80 x 1錠
猫:
体重3kg以上から6kgの猫 クロミカルム 5 x 0.5錠
体重6kg以上から12kgの猫 クロミカルム5 x 1錠
犬には1日2回、猫には1日1回投与します。
クロミカルムは経口による内服薬です。食べ物と一緒に与えることが望ましいとされています。
犬:
臨床試験において、クロミカルムを適切な行動療法と共に2-3ヵ月間投与することによって、不安障害(一般的の不安、或いは分離不安症)の犬が行動療法に対して良好な反応が見られています。
クロミカルムを使用により、犬が足などを過剰に舐める行為やそれによって生じる皮膚炎、尻尾を追い回すなどといった犬の常動行動(強迫性障害)の改善が、使用開始から最短1ヵ月で認められています。
猫:
クロミカルムと行動療法との併用によって、去勢された雄猫や雌猫における尿スプレー(尿マーキング)が効果的に改善されています。鎮静作用が現れるようであれば使用量を減量することも可能です。
退薬:
退薬の際には、クロミプラミンの使用量を徐々に減量するのが好ましいとされています。
ノバルティス・カスタマー・アシスタンス
☎ 1800 633 768 オーストラリア国内からのフリーダイヤル
オーストラリア東部時間8:30amから5:30pm 月曜日から金曜日
テクニカル・アシスタンス
☎ 0800 588 001 ニュージーランド国内からのフリーダイヤル
10:30amから7:30pm 月曜日から金曜日
応急処置
中毒症状が見られた場合、ただちに医師か毒情報センター(電話:オーストラリア 13 1126;ニュージーランド 0800 764 766)に報告して下さい。
子供が誤食してしまった場合は深刻な状況ととらえてください。特別な解毒剤は存在しません。誤食が起した場合はただちに医療機関を訪問し、クロミカルムの成分表記を医師に見せて処置を受けるようにしてください。
保管方法:30℃以下の乾燥した場所で保管します。使用していない錠剤は元の容器の中で保管してください。
廃棄の仕方:使用済みの空の容器は紙に包んでごみ箱に捨ててください。(自治体の区分に従って適切な方法で処分してください)
商品に対する保証について
ノバルティス・アニマルヘルス・オーストラレーシア有限会社は、この商品の使用が取扱説明書の内容に準じて行なわれた場合に限り、推奨されている使用目的に適したものであることを保証します。それ以外の使用において生じたすべての問題に対しては、法令によって制定され、施行されている事柄でない限り、免責とされることが法によって認められています。
NOVARTIS ANIMAL HEALTH AUSTRALASIA PTY LIMITED
CAN 076 745 198
54 Waterloo Road, North Ryde NSW 2113
APVMA認可番号 50183/1205、50184/1205、63107/0710、50185/1205
動物用処方箋薬(P.A.R.)クラスI
獣医師の許可、あるいは処方による使用のみ
1997年のACVM条例に準じて登録、 番号 A7760、A7761、A7762
登録条件に関してはwww.nzfsa.govt.nz/acvmを参照のこと
ノバルティス・ニュージーランド有限会社 BulidngG, 5 Orbit Drive, Rosedale, AUCKLAND 0632
®ノバルティス AG、スイス・バーゼルの登録商品