×
ポイント!
甲状腺機能低下症は発見が難しい病気のひとつ。なんとなく元気がない場合は一度検診を受けさせてみてね。
高齢の大型犬や中型犬に多く発症する甲状腺機能低下症の治療薬。健康維持に不足しているホルモンの作用を補い、無気力、活動力の低下、肥満、皮膚異常などを改善します。
サイフォロン400mcg(250錠)
Thyforon - 400mcg (250 Tablets)
販売価格(税込): 15500 円
オリジナル商品名 : ソロキシン
製薬会社名 ユーロベット(デクラ)
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
適応症状 :
甲状腺機能低下症
商品紹介 :
犬の甲状腺機能低下症の治療薬です。発症に伴い不足する甲状腺ホルモンを補い、身体機能を正常な状態に維持する効果を発揮します。
甲状腺機能低下症とは、全身組織の成長やエネルギー代謝に関与している甲状腺ホルモンというホルモンを分泌している甲状腺の機能が低下し、生体の恒常性を維持することができなくなる状態です。
特に高齢の中型犬や大型犬に多く発症する傾向があり、主にエネルギー代謝の低下に関連した動きが鈍くなる、無気力になり寝てばかりいる、寒がる、肥満、脱毛、皮膚の黒ずみといったような症状がみられるようになりますが、その多くが加齢による老化現象と似通っているため発見が遅れることも少なからずあるようです。
甲状腺機能低下症を発症した場合、サイフォロンのような人工のホルモン製剤を用いて不足している内在性の甲状腺ホルモンを補うホルモン補充療法が必要となります。
生体内で生成される甲状腺ホルモンには強い生理活性作用を持つトリヨードサイロニン(T3)と、その前駆体となるサイロキシン(T4)とがありますが、サイフォロンの有効成分であるレボチロキシンナトリウムは長時間にわたって安定した血中濃度を維持する人工サイロキシンで、肝臓や腎臓で徐々にトリヨードサイロニンへと変換されることによって安定したホルモン活性度を保つ効果を発揮します。
この作用によって身体機能が再び正常な状態に維持されるようになることから、発症前の健康な状態が取り戻されるとされています。しかし症状の改善はあくまでも投薬によるものであり、その維持には生涯を通じた投薬が必要となることに注意する必要があります。
使用方法 :
※下記はサイフォロン使用のガイドラインです。適量に関しては獣医師の指示に基づいた量を使用してください。
一般的な使用開始推奨量として、通常は犬の体重1kgにつきレボチロキシンナトリウム10マイクログラム(0.01mg)を12時間毎に経口投与します。
・有効成分の体内への吸収や代謝の速度が犬によって異なるため、容態に応じて初期使用量を随時増減し、適切な使用量を決定します。すなわち上記の使用開始量と投与の頻度は一時的な目安であり、治療は獣医師の定期的な診断に基づき、犬ごとの症状に合わせて行なわれます。
・体重5kg未満の犬に使用を開始する場合は、200マイクログラム錠を1/4に分割したものを1日1回投与します。投与開始前および投与期間中は、獣医師による慎重な観察を受けるようにしてください。
- この薬の説明書(日本語訳)はこちら
- サイフォロン
サイフォロン・犬用フレーバー 200マイクログラム錠
サイフォロン・犬用フレーバー 400マイクログラム錠
サイフォロン・犬用フレーバー 600マイクログラム錠
サイフォロン・犬用フレーバー 800マイクログラム錠
1. 医薬品市販承認取得者、出荷管理責任者としての医薬品製造承認取者(市販販売承認取得者と異なる場合)の名称と所在地
Eurovet Animal Health BV, Handelsweg 25, 5531 AE Bladel, the Netherlands
販売代理店:
Eurovet Animal Health Ltd, Compass House, Vision Park, Chivers Way, Histon, Cambridge, CB24 9AD, UK
2. 動物用医薬品の商品名
サイフォロン・犬用フレーバー 200マイクログラム錠、レボチロキシンナトリウム
サイフォロン・犬用フレーバー 400マイクログラム錠、レボチロキシンナトリウム
サイフォロン・犬用フレーバー 600マイクログラム錠、レボチロキシンナトリウム
サイフォロン・犬用フレーバー 800マイクログラム錠、レボチロキシンナトリウム
3. 有効成分および他の成分に関して
サイフォロン・犬用フレーバー 200マイクログラム錠
1錠中、レボチロキシン194マイクログラム相当のレボチロキシンナトリウム 200マイクログラムを含有。
サイフォロン・犬用フレーバー 400マイクログラム錠
1錠、レボチロキシン389マイクログラム相当のレボチロキシンナトリウム 400マイクログラムを含有。
サイフォロン・犬用フレーバー 600マイクログラム錠
1錠中、レボチロキシン583マイクログラム相当のレボチロキシンナトリウム 600マイクログラムを含有。
サイフォロン・犬用フレーバー 600マイクログラム錠
1錠中、レボチロキシン583マイクログラム相当のレボチロキシンナトリウム 600マイクログラムを含有。
サイフォロン・犬用フレーバー 800マイクログラム錠
1錠中、レボチロキシン778マイクログラム相当のレボチロキシンナトリウム 800マイクログラムを含有。
茶色の斑点が入ったオフ・ホワイトの丸い錠剤。4分割しやすい折り線入り。
4. 適応症
犬の甲状腺機能低下症(内在性の甲状腺ホルモンの分泌、活性が不十分)の治療
5. 使用禁忌
未治療の副腎皮質機能低下症のある犬へは使用しないでください。
レボチロキシンナトリウムに過敏症反応の認められる犬へは使用しないでください。
6. 副作用
活動力の回復によって、関節炎などが増悪する場合があります。一般的に、甲状腺ホルモンによる副作用は過剰な投与量によるもので、主に甲状腺ホルモンの過活性化による多飲症や多尿症、食欲があるにもかかわらず体重が減少する、息切れなどがみられるようになります。
使用中にこの説明書に含まれていない副作用や重度の症状が認められた場合には、かかりつけの獣医師に報告してください。
7. 対象動物
犬
8. 使用量および使用方法
投与量と投与方法
一般的な使用開始推奨量として、通常は犬の体重1kgにつきレボチロキシンナトリウム10マイクログラムを12時間毎に経口投与します。有効成分の体内への吸収や代謝の速度が犬によって異なるため、容態に応じて初期使用量を随時増減し、適切な使用量を決定します。すなわち上記の使用開始量と投与の頻度は一時的な目安であり、治療は獣医師の定期的な診断に基づき、犬ごとの症状に合わせて行なわれます。
犬におけるレボチロキシンナトリムの吸収は、食事によって影響を受ける可能性があることが指摘されています。そのためレボチロキシンナトリウムを投与する時間と食事の時間との間隔を一定に保つ必要があります。
錠剤を正確かつ簡単に分割するには、折れ線の入った面を上にして平らな面の上に置き、親指で強く押してください。
半分に分割するには片側を抑えて、反対側を強く押してください。
体重5kg未満の犬に使用を開始する場合は、200マイクログラム錠を1/4に分割したものを1日1回投与します。投与開始前および投与期間中は、獣医師による慎重な観察を受けるようにしてください。
9. 正確な投与をするためのアドバイス
対象外
10. 退薬期間
対象外
11. 保管に関する特別な注意
子供の手の届かない場所で保管してください。
25℃以上場所での保管は避けてください。
分割した残りの錠剤はブリスター内に戻して保管し、4日以内に使い切るようにしてください。
使用期限:外箱やブリスターに記載されている使用期限(月/年)を超過したものは使用しないでください。
12. 警告
対象となる犬にほかの疾患、特にアジソン病や2型糖尿病、そして心臓、腎臓、肝臓などの疾患がある場合には、獣医師に報告してください。
妊娠している動物における使用:
対象となる動物が繁殖用の場合や妊娠している場合には、獣医師に報告してください。
相互作用:
対象となる犬がほかの動物用医薬品を使用している場合は、獣医師に報告してください。併用によって治療の効果が減弱する可能性があります。
過剰摂取:
過剰摂取した場合は獣医師の診断を受けてください。
投薬作業者における使用における注意事項
錠剤の投与後に手をよく洗ってください。妊娠している女性が製品を取り扱う場合は慎重に行なってください。誤飲した場合にはただちに医師の診断を受け、製品の使用説明書を医師に見せてください。この製品はL-チロキシンナトリウムを高濃度で含んでおり、誤飲した場合には人間、特に子供に有害事象を引き起こす可能性があります。
使用する獣医師に対する注意事項
甲状腺機能低下症の診断は、適切な検査とその結果に基づくものとします。
治療中の容態観察
治療中の容態観察を適切に行なうために、血清中T4のトラフ値(投与直前値)とピーク値(投与後約3時間後)を測定してください。適切な量を投与されている犬の最高血清中T4濃度は正常よりもやや高め(およそ30-45mol/l)で、トラフ値は最低でも19mol/l以上であるべきとされています。T4値がこの範囲外である場合には、対象動物の甲状腺機能が正常となり、T4値が上記の範囲となるまでレボチロキシンナトリウムの投与量を50~200マイクログラムずつ増量することができます。投与量を変更した2週間後に血清中のT4値を再測定しますが、変更に伴う症状の改善が投与量を決定する上でいちばん重要な要因となります。変更に伴う治療効果の発現には通常4-8週間かかるとされています。症状改善に適しているとされる投与量の決定後は、臨床的および生物学的分野における観測を6~12ヵ月毎に実施してください。
動物に対する使用における特別な注意
レボチロキシンナトリウムによる新陳代謝の活発化が機能の低下している心臓に過度の負担をかけ、心不全に似た症状を引き起こすことがあります。
副腎皮質機能低下症(アジソン病)を併発している甲状腺機能低下症の犬はレボチロキシンナトリムの代謝能力が低下しているため、過剰摂取しやすい傾向があります。副腎皮質機能低下症と甲状腺機能低下症の両方を患っている犬に対しては、レボチロキシンナトリウムによる治療を開始する前に糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドを用いた療法によって症状を安定させ、急性副腎不全が起こらないようにしてください。同時に定期的に甲状腺の検査を行ないながら、通常の25%のレボチロキシンナトリウムを使用開始量として投与し、症状を安定させるために必要とされる量に到達するまで2週間毎に25%ずつ増量します。
同様に、ほかの疾患、特に心疾患や2型糖尿病、腎疾患、肝疾患を併発している犬に対しても、レボチロキシンナトリウムによる治療を徐々に開始することが好ましいとされています。
相互作用
ほかの薬剤との併用により、血清中や組織における甲状腺ホルモンの結合が障害されたり、その代謝が影響を受けたりすることがあります(例:バルビツール系薬剤、制酸剤、アナボリックステロイド、ジアゼパム、フルセミド、ミトタン、フェニルブタゾン、フェニトイン、プロプラノール、多量のサリチラート、スルホンアミド)。
エストロゲンの使用により、必要とされる甲状腺ホルモンの量が増加することがあります。
甲状腺ホルモンの補充を受けている動物におけるケタミンの使用は、頻脈や高血圧を引き起こす可能性があります。レボチロキシンナトリウムにはカテコールアミンや交感神経作動薬の作用を増強する働きがあります。ジギタリスを用いてうっ血性心不全の症状を安定させている犬に対してレボチロキシンナトリウムによる治療を開始した場合、ジキタリス製剤の使用量の増加が必要となることがあります。
甲状腺機能低下症の治療を受けた犬で糖尿病を患っている場合は、慎重な容態観察を実施することが望ましいとされています。
長期的あるいは高用量の糖質コルチコイドの治療を受けている犬の多くにおいて、血清中T4濃度の極端な低下と、T3値の正常値以下への低下が認められます。
過剰摂取
過剰摂取による甲状腺ホルモン値の上昇に伴う有害事象が起こる可能性があります。犬には過剰な甲状腺ホルモンを分解し、排出する能力が備わっているため、多少の過剰投与によって有害事象が引き起こされることはほとんどありません。推奨使用量の3~6倍の量を過剰投与した場合でも、それが1回のことであれば特別な処置は必要ありません。
もし大量の動物用医薬品を誤飲してしまった場合は嘔吐の誘発に加え、活性炭素と硫酸マグネシウムを1回投与することで薬効成分が体内へ過剰に吸収されるのを妨げることができます。
長期的な過剰投与による甲状腺ホルモン値の上昇により、多飲症や多尿症、息切れ、食欲の低下を伴わない体重の減少、そして心拍数の増加や落ち着きのなさといった症状が引き起こされるとされています。これらの有害事象がみられた場合には原因特定のために血清中のT4濃度を測定し、またレボチロキシンナトリウムによる治療をただちに中断する必要があります。中断によって症状が緩和した場合は(数日から数週間)、レボチロキシンナトリウムの投与量を見直し、症状が完全に緩解した後に、容態を慎重に観察しながら低用量での治療を再開することができます。
妊娠している動物への使用
妊娠中、授乳中の動物への使用における安全性は確立されていません。しかしレボチロキシンは体内で産生される内在性のホルモンであり、また甲状腺ホルモンは特に妊娠初期において胎児の成長に必要不可欠とされています。そのため妊娠中の甲状腺機能低下症は胎児の死亡や未熟児といった弊害を引き起こす危険性があることから、妊娠中は維持量としてのレボチロキシンナトリウムの使用量を調整する必要が生じることがあります。また治療を受けている妊娠中の雌犬は、受胎から産後数週間の期間は獣医師による定期的な診断を受けるべきとされています。
13. 未使用の製品、または使用後の容器の廃棄方法
未使用の製品や空の容器などは、自治体の区分に従って廃棄してください。
14. 使用説明書内容の最終確認日
2011年10月
15. その他
1箱中、10錠入りシートが5~25枚入り。1箱はそれぞれ50錠、250錠入り。
すべてのサイズが販売されているわけではありません。
動物の治療用途でのみ使用してください。
サイフォロン・犬用フレーバー 200マイクログラム錠 Vm:16849/4034
サイフォロン・犬用フレーバー 400マイクログラム錠 Vm:16849/4035
サイフォロン・犬用フレーバー 600マイクログラム錠 Vm:16849/4036
サイフォロン・犬用フレーバー 800マイクログラム錠 Vm:16849/4037
POM-V
獣医師による要指示薬。