成分説明
病原性細菌類の細胞を構成しているたんぱく質の合成を阻害し、その増殖を抑制する作用を持つテトラサイクリン抗生物質に属する成分です。病原性細菌類のたんぱく質を合成するリボソームと呼ばれるユニットに結合し、たんぱく質のペプチド結合を触媒するペプチジルトランスフェラーゼの機能を失わせることによるたんぱく質合成阻害作用があり、グラム陽性菌、グラム陰性菌、マイコプラズマ、リケッチア、そしてクラミジアなどに対して抗菌性を発揮します。

近年では、耐性菌の出現や生体の恒常性を保っている常在菌の細菌叢のバランスの乱れ(菌交代症減少)などが問題視されるようになっているほか、ほかの優れた抗生物質などの開発などにより使用される頻度は減少していますが、マイコプラズマやクラミジアなどに対しては優れた抗菌性が認められていることから、これらの菌類による感染症においては第一選択薬として使用されています。

また、マラリア原虫に対する効果用や軟骨変性を遅延させる作用などがあるとされており、マラリア予防薬、治療薬をはじめ、変形性関節症の進行を遅らせる疾患修飾薬などとしても使用されています。

成分分類
抗菌薬

適応
感染症一般　鳥クラミジア

副作用
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢

注意事項
使用により、消化管に常在している正常菌減少による細菌叢のバランスの乱れ(菌交代症)が起こることがあります。

この成分を使用した商品
バード・バイオティック(12パケット)
バード・バイオティック(12パケット)【販売終了】