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狂犬病ワクチン Rabies Vaccine

成分説明
ワクチンは病原体から毒性を排除または弱めたもので、体内に注入することで、病原体からの攻撃を防御する抗体をあらかじめ体内につくり、感染症にかかった際の症状を軽くします。

ワクチンには、化学処理などによって殺したウイルスや細菌を使用した「不活化ワクチン」と、毒性を弱めた微生物やウイルスを使用した「生ワクチン」があります。不活化ワクチンでは効果が約1年で薄れるのに対し、生ワクチンは3年から一生持続すると言われています。

狂犬病ワクチンは、感染後は確実に死に至るウイルス性の感染病である狂犬病ウイルスから作られた不活性化ワクチンで、予防のために受ける「暴露前接種」と、狂犬病のおそれのある動物に咬まれた後に受ける「暴露後接種」に使用されます。

一般に、予防接種の場合は、ワクチンを4週間隔で2回皮下に注射し、さらに6-12ヵ月後に追加接種します。暴露後接種では、第1回目を0日として、以降3、7、14、30および90日の計6回皮下に注射します。

成分分類
抗ウイルス作用薬


適応
狂犬病


注意事項
ワクチン接種後は、注射をした箇所の腫れ、肉芽腫、痛みなどのほか、食欲不振、微熱、発作、異常行動、呼吸の変化などの全身症状があらわれることがあります。