クリンダマイシン clindamycin
成分説明
主に、無酸素下で成長するバクテリア感染に対して効果を発揮し、特に皮膚、傷口への感染、骨への感染、肺炎、歯への感染、口腔への感染などの治療に使用されますが、寄生虫(腸の回虫)、ダニ、ウイルス、真菌の感染には対しては効果がありません。
細菌が生存したり増殖する際にはたんぱく質が必要不可欠であり、細胞のDNAにある遺伝情報を元にリボゾームと呼ばれる細胞小器官でたんぱく質を合成し、新しい細胞をつくり出します。クリンダマイシン、このリボゾームに結合してたんぱく質の合成を阻害することで、細菌の増殖を抑えることで治療効果を発揮します。
リンコマイシン系の抗生物質で、ブドウ球菌や溶連菌などのグラム陽性菌によく効きます。また、嫌気性菌に対しても強い抗菌力を持っているのが特長で、類似薬のリンコマイシンよりも作用は強力だとされています。
成分分類
感染
適応
感染症
副作用
嘔吐、下痢、食欲減退
注意事項
ヒトに対する薬では、大腸炎に関する副作用が多く発現するとの報告があります。
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